加齢臭
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加齢臭(かれいしゅう)は、中高年特有の体臭の俗称。「かれいしゅう」が「カレー臭」に聞こえ「カレーライスの臭い」と勘違いすることもあるので使用には注意したい。
2000年12月11日に、資生堂の研究所により、中高年特有の体臭の原因が不飽和アルデヒドのノネナールであることが発見された。この体臭は、資生堂により「加齢臭」と言う名称が付けられた。「加齢臭」という言葉が一般的になり始めて間もない頃に「カレー臭」と思いカレーライスの臭いだと勘違いする者も存在した。
この体臭成分は、成分は青臭さと脂臭さを併せ持ち、男女ともに性差なく40歳代以降に増加が認められる。ノネナールの抑制には、ノネナールの基質となる脂肪酸である9-ヘキサデセン酸の分解を抑える抗酸化剤と抗菌剤が有効である。加齢臭自体は機能性香料で抑えることができる。
[編集] 参考文献
S. Haze, et al. "2-Nonenal Newly Found in Human Body Odor Tends to Increase with Aging". Journal of Investigative Dermatology (2001) 116, 520–524. [1]