単葉機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
単葉機(たんようき)とは、飛行機において、揚力を得るための主翼が1枚だけあるものをいう。2枚のものは複葉機と呼び、3枚のものを三葉機、4枚以上のものは多葉機と呼ぶこともある。
1930年代後半には金属製で強度のある主翼構造の研究が進み、また飛行速度が重視されるようになってきたことから単葉機が一般的となっていった。最初の近代的な単葉機として知られるP.1は、ポーランドのズィグムンド・プワフスキの開発した「ガル翼」を使用しており、世界の注目を集めた。
主翼の胴体への取り付け方法には、大きく分けて高翼(P.1やその発展型P.11、セスナ機など)、中翼(Yak-55、MiG-15など)、低翼(ボーイング747ジャンボジェット機、零式艦上戦闘機など)の3方式がある。
現代では、単葉構造は主な機種のほとんどに採用されており、かつて主流であった複葉機を見る機会は少なくなっている。