吹屋
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吹屋(ふきや)は岡山県高梁市にある集落の名称。ベンガラ色の赤い町並みで知られる。
標高550mの山間に位置する集落で、江戸時代中期より吹屋銅山の町として発展し、幕末頃から明治時代にかけては銅鉱とともに副産物である赤色顔料ベンガラ(酸化第二鉄)の日本唯一の製造地として繁栄を極めた。 山間に忽然と存在するベンガラ格子と石州瓦による赤褐色の重厚な商家の町並みが昔日の繁栄の大きさを象徴する。
1977年に岡山県下で最初に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
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[編集] 建造物・施設
- 郷土館 - 1880年竣工の商家。妻入、入母屋造、石州本焼瓦葺
- 旧片山邸(高梁市重要文化財) - 江戸時代築の商家、主屋と付属屋で構成される。石州瓦葺、切妻造平入+入母屋造妻入
- 吹屋ふるさと村郷土館 - 1879年(明治12年)築の商家
- 吹屋資料館
- 国際交流ヴィラ
- 山神社 - 1874年に岩崎弥太郎が寄進した三菱マークの玉垣が現存する
- 吹屋小学校 - 明治32年竣工(東校舎・西校舎、木造平屋建)と明治42年竣工(本館、木造2階建)という日本最古の現役木造校舎。夜間はライトアップされる。
- ラ・フォーレ吹屋 - 吹屋中学校跡地に旧校舎を模して旧成羽町が建設したホテル
- ふれあいの森 - バンガロー、テニスコート、キャンプ場、天文台、フィールドアスレチック、小鳥の森などの施設
- 中野
- 広兼邸 - 映画「八つ墓村」のロケで使用
- ベンガラ館 - 明治時代のベンガラ工場を再現
- ベンガラ陶芸館
- 笹畝坑道 - 大正時代に閉山となった銅山の坑道を整備し、坑内を見学できるようにしたもの。
- 金精神社
- 西江邸
- 下谷
- 田村家住宅(福岡屋)
- 延命寺
- 銅栄寺
[編集] 備考
- 1974年12月 - 岡山県指定「吹屋ふるさと村」
- 1977年5月 - 国選定重要伝統的建造物群保存地区
[編集] 所在地
岡山県高梁市成羽町
[編集] 交通アクセス
[編集] 外部リンク
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