国包駅
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国包駅(くにかねえき)は、兵庫県加古川市上荘町国包にある三木鉄道三木線の駅。建具の里国包への入口。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線のみを有する地上駅。線路はほぼ東西に走り、ホームは線路の北側にある。無人駅である。
駅舎はホームに接して設けられており、待合所や便所などが小さくまとめられた簡単なものとなっている。この駅舎は鉄筋コンクリート造り1階建て、18平方メートルの建物で、大阪鉄道管理局の建築課によって設計された。昭和五十年代から全国の無人駅には同様の駅舎が多数設置されているが、1976年(昭和51年)に建てられた当駅のものはその最初であり、無人駅における簡易な駅舎の設置の嚆矢となったとも言えるものである。
駅舎の内部には椅子などが設けられている。その他、駅の外部の駅舎脇には公衆電話が設置されている。なお、駅舎内に設置されていた便所(汲取式)は使用不能となり、閉鎖されている。
[編集] 駅周辺
国包の集落は駅から西側に広がっており、国包郵便局、加古川市立八幡小学校などがある。国包は加古川上流より流された木材の集散場所であったことから建具作りが大変盛んな土地である。
駅のすぐ東側の踏切では三木線の線路を県道20号が越えている。駅から北へ300メートルほど歩くとつきあたるのが加古川である。
[編集] 歴史
- 1916年(大正5年)11月22日 - 播州鉄道 厄神駅~別所駅間の開通と同時に開業。旅客営業のみ。
- 1923年(大正12年)12月21日 - 播丹鉄道の駅となる。
- 1943年(昭和18年)6月1日 - 播丹鉄道の国有化により、国鉄三木線の駅となる。
- 1976年(昭和51年) - 駅舎改築。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 三木鉄道の駅となる。