圃場整備
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圃場整備(ほじょうせいび)とは、農地の区画を整地・整理すること。農林水産省や都道府県の公共事業として行われる。平地に近く広い地域を対象とする場合は、農業機械の操作性が高い長方形の圃場となる。
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[編集] 期待される効果
[編集] メリット
- 小さい田や畑を大きな区画に整地することにより、農業用機械の乗り入れが容易になり、労働力の軽減や採算性が向上する。
- 農業用の用・排水(灌漑)施設の維持管理の負担が減少する。
- 換地や農地の集約が容易になる。
- 日本住血吸虫対策となる。
[編集] デメリット
- 換地に際して農民の間で不平不満が生じる。
- 地域の農業収入に見合わないコストが掛かる場合がある。
- 肥沃な土壌が喪失することがある。
- メダカの生息環境など身近な生態系が破壊される。
- 棚田などの良好な景観が破壊される。
[編集] 結果
区画を大規模にすることで大規模農業を指向させ、一部の農家が専業農家として大規模化し、零細農家は農業を辞めて第二次産業・第三次産業に転職すると期待されたが、労働力の軽減で「ウィークエンド農家」化し、兼業農家が増加した。
[編集] 関連項目
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