坂田一男
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坂田一男(さかた かずお、1889年 - 1956年)は、日本のキュビスムの画家。
岡山県岡山市船頭町に生まれる。1920年代には、パリに赴き、オトン・フリエス(Achille-Émile-Othon Friesz; 1879年-1949年)やフェルナン・レジェに学ぶ。1933年に帰国。
日本においては、キュビスムの影響を受けた画家は多いが、本格的にキュビスムを学び、厳格な意味でのキュビスムの作品を残している作家は、坂田一男をおいて他はない。(なお、日本において厳格なキュビスム作品を坂田以外が残していないことから、一般に、日本人は、キュビスムの論理性・厳格性に合わない、というような言われ方をされることがあるが、この主張について厳密な論証がなされているわけではない。)
戦後は、A.G.O.(アヴァンギャルド・オカヤマ)を結成、主宰し、キュビスムを基本としながらも、独特の抽象絵画を制作した。
一貫して、中央画壇から距離をおいていたため(本人にとっては、中央画壇は、権威的で、自由がない、と映っていた)、一般には知られておらず、きちんと紹介され始めたのは、ほとんどその死後になってからである。
[編集] 日本における展覧会
次の展覧会において、その業績の全容が紹介されている。
- 坂田一男展/倉敷市立美術館/1988年
同展の展覧会カタログは、重要な資料となっている。
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