坂越
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坂越 (さこし)は兵庫県赤穂市東部の坂越湾に面する港町。 都市景観大賞にも選ばれた伝統的建造物群による町並みと坂越湾の美しい眺望で知られる、赤穂八景の一つ。
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[編集] 概要
播磨灘に位置する天然の良港坂越浦に古代から開けた港町で、17世紀には瀬戸内海有数の廻船業(西廻り航路)の拠点として発展し、西国大名の参勤交代の港としても使われた。
18世紀以降、北前船が停泊する日本海諸港の台頭によって内海の港町の多くが衰退するなかで、坂越は「赤穂の塩」を運ぶ拠点として明治時代まで栄えた。坂越浦から、高瀬舟の発着場があった千種川まで続く「大道(だいどう)」と呼ばれる通りの風格ある町並みは、往時の坂越を今に伝えている。
[編集] 坂越村の所属の変遷
- 1600年(慶長5年) - 姫路藩領
- 1613年(慶長18年) - 岡山藩領
- 1615年(元和元年) - 赤穂藩領
- 1701年(元禄14年) - 幕府領、
- 1702年(元禄15年) - 赤穂藩領(明治の廃藩置県まで)
[編集] 名所・旧跡・施設
- 生島 (瀬戸内海国立公園、国指定天然記念物)
- 秦河勝の墓
- 坂越まち並み館
- 旧坂越浦会所
- 奥藤酒造郷土館
- 大避神社
- 妙見寺
- 妙道寺
- 児島高徳朝臣の墓
- 坂越浦城跡
- 船岡園
- 茶臼山城跡
- みかんのへた山古墳
- 海の駅しおさい市場
- 千種川 (名水百選)
- 木戸門跡
[編集] 祭事
- 1月下旬 - 坂越カキ祭り
- 1月15日 - どんど(左義長)
- 8月お盆 - 坂越盆踊り
- 8月お盆 - たこまつり
- 10月第2土・日 - 坂越の船祭り(大避神社船祭り)。瀬戸内海三大祭りの一つ。国の無形民族文化財
[編集] 所在地
〒678-0172 兵庫県赤穂市坂越
[編集] 交通アクセス
[編集] 周辺情報
[編集] その他
文豪夏目漱石の短編随筆「硝子戸の中」に、「坂越の男 岩崎某」の記述があり、興味深い。
[編集] ギャラリー
[編集] 外部リンク
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