塩狩峠
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塩狩峠(しおかりとうげ)とは、北海道比布町と和寒町の間にある峠である。標高は263mで天塩国と石狩国の境にあり、天塩川水系と石狩川水系の分水界上でもある。
1900年(明治33年)に現在の宗谷本線が、2000年(平成12年)には道央自動車道が峠を貫いて開通した。
1909年(明治42年)2月28日、ここ塩狩峠の区間に差し掛かった旅客列車の客車最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかけたところ、当時鉄道院(国鉄の前身)職員でありキリスト教徒であった長野政雄という人物が列車に身を投げ、自ら客車の下敷きとなり乗客の命を救って殉職するという事故が起こった。現在、塩狩峠の頂上付近にある塩狩駅近くには、この事に対する顕彰碑が立てられている。またこの実話を元に、三浦綾子が小説『塩狩峠』を書き新潮文庫から出ている。
[編集] 作品『塩狩峠』
前述のように三浦綾子によって1966年(昭和41年)4月から約2年半、『信徒の友』という雑誌に掲載された。これを記念し、現在前述した塩狩駅近くには、塩狩峠記念館と塩狩峠の文学碑が立っている。またこの作品は、松竹で映画化もされている。主人公の名が永野信夫になっている。