壤晴彦
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壤 晴彦(じょう はるひこ)は俳優、演出家、声優。演劇倶楽部『座』主宰。
[編集] 略歴
狂言大蔵流、茂山千五郎(現茂山千作・人間国宝)に師事。その後「劇団四季」正劇団員を経てフリー。蜷川幸雄演出・三島由紀夫作・近代能楽集「卒塔婆小町」(90年イギリス・エディンバラ国際演劇祭批評家賞を受賞)。
蜷川幸雄演出・シェイクスピア作「テンペスト」(88年エディンバラ国際演劇祭、92年ロンドン・バービカンセンター)等に主演。
94年のイギリス・ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)プロデュースの「ペール・ギュント」に日本人唯一のキャストとして参加。
近年の舞台では、03年ジョナサン・ケント演出「ハムレット」、04年カルチュラル・オリンピアード参加作品蜷川幸雄演出「オイディプス王」、05年再演としてNY・リンカーンセンターフェスティバル招待作品、蜷川幸雄演出・三島由紀夫作・近代能楽集「卒塔婆小町」主演、06年蜷川幸雄演出「タイタス・アンドロニカス」など日本を代表する演劇人として活躍。
ストレート・プレイの他「ザ・ロッキーホラーショウ」などミュージカル出演も多い。また、声優としても「ライオン・キング」、「バグズ・ライフ」、「アナスタシア」など活躍中。
93年演出活動開始。97年“語りすと平野啓子”「語りの世界“鶴八鶴次郎”」を演出、文化庁芸術祭大賞を受賞。 02年ニッセイファミリーフェスティバル・ミュージカル「赤いろうそくと人魚」「りゅうの目のなみだ」、神奈川国際芸術フェスティバル・オペラ「遠い帆」。国内の地域文化活動への関心も深く、全国各地の市民ミュージカルをサポート。リアス三陸気仙沼大使。
92年には演劇研究室『座』(現:演劇倶楽部 『座』)を設立し、現代版浄瑠璃「詠み芝居」という新ジャンルを確立。定期公演しながら後進の指導にあたっている。
NHK大河ドラマ・NHK朝ドラ演技コーチ、文化学院講師、蜷川スタジオ演技指導、など演技指導としても評価が高い。
[編集] 最近の主な舞台
- 2007年
- 「ひばり」蜷川幸雄演出<Bunkamuraシアターコクーン>出演
- 2006年
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「おたふく」<シアターVアカサカ> 演出・出演
- 「タイタス・アンドロニカス」蜷川幸雄演出<彩の国さいたま芸術劇場、イギリス他>出演
- 「現代狂言」古典狂言×コント・南原清隆・野村万之丞企画<国立能楽堂、大槻能楽堂> 演出・台本
- 演劇倶楽部『座』&芸術集団『燦の会』 愛の儚-蜘蛛の糸・白・杜子春-<東京芸術劇場小ホール> 演出・出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「山椒大夫」<ベニサン・ピット> 演出・出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居『鶴八鶴次郎』<全国ツアー・四谷区民ホール> 演出・出演
- 2005年
- 「ロミオとジュリエット」蜷川幸雄演出<愛知厚生年金会館、シアタードラマシティ、北九州芸術劇場、ほか全国ツアー公演>出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「鶴八鶴次郎」<シアターVアカサカ> 演出・出演
- NY リンカーンセンターフェスティバル招待作品「近代能楽集~卒塔婆小町~」蜷川幸雄演出<彩の国さいたま芸術劇場、りゅーとぴあ、愛知勤労会館、シアターBRAVA!、NY・リンカーンセンター> 主演の小町役にて出演
- 「天保十二年のシェイクスピア」蜷川幸雄演出<bunkamuraシアターコクーン、シアターBRAVA!>出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「野菊の墓」<全国ツアー公演> 演出・出演
- 2004年
- ワルプルギスの音楽劇「FAUST《ファウスト》」白井晃演出<世田谷パブリックシアター、北九州芸術劇場>出演
- 演劇倶楽部『座』詠み芝居「少年探偵団」<紀伊國屋ホール> 演出
- カルチュラル・オリンピアード参加作品「オイディプス王」蜷川幸雄演出<bunkamuraシアターコクーン、ギリシャ・アテネ・ヘロディス・アティコス劇場>出演
- 演劇倶楽部『座』アトリエ公演 「座版 動物園物語」<西荻窪がざびい> 演出・出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「鶴八鶴次郎」<全国ツアー公演> 演出・出演
- 演劇倶楽部『座』「肝っ玉おっ母とその子供たち」<草月ホール> 演出・出演
- 「ロミオとジュリエット」蜷川幸雄演出<日生劇場> 出演
- 2003年
- 演劇倶楽部『座』6作品日替わり公演~詠み芝居「高野聖」「野菊の墓」「雨月物語」ほか~<紀伊國屋ホール>演出・出演
- 「ハムレット」ジョナサン・ケント演出<世田谷パブリックシアター、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館、ロンドン・サドラーズ・ウェルズ劇場>出演
- 演劇倶楽部『座』 詠み芝居「鶴八鶴次郎」<東京芸術劇場> 演出・出演