夕食
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夕食(ゆうしょく)とは、晩に食べる食事。晩御飯、夕餉(ゆうげ)。
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[編集] 概要
日本は、夕食を昼食と並んで重視する食文化の一つに属している。夕食は、一日で最も質量ともに充実した食事になることが多い。朝食や昼食を食事の中心におく食文化では、夕食は一般に軽い食事となる。
照明が発達したこともあり、夜間の活動が長くなった地域では、夕食が重視される傾向が強い。 一般に夕食は、就寝前2~5時間程度の余裕を持って食べる傾向が見られ、これが所謂日没の時間帯=夕方に成るために夕飯といわれる。日没後の夜間に食べる食事は晩飯と呼ばれるが、夜間の活動時間が長くなった現代では、晩飯を夕食と呼ぶことも多い。
なお、夜間・特に深夜帯に取る食事は夜食と呼ばれる。夜食は通常、夕食とは別に摂取されるものであり、夕食とは区別される。
[編集] 現代日本の夕食
現代の日本では、一般に、夕食は一日のうち最も時間的なゆとりがある食事である。したがって、家族で共に夕食を取ることが、家庭の一つの理想の形と認識されている。 しかし、仕事や習い事などの影響や、個食に代表されるような食事スタイルの変容により、夕食を常時共にすることが困難なことも多くなっている。
夕食は、家庭の一家団らんの場であり、その場が失われることが、近年の社会問題(青少年の非行や道徳の衰退)に関連していると考える人もいる。
成人は、食事の前か後に晩酌を行うことがある。これは酒と飯を同時に食べないという日本人の食習慣に由来する。
[編集] 外食
夕食は、家庭ではなく飲食店で取られることもある。外で取る食事ということで外食と呼ばれる。
ファミリーレストランは、家庭の夕食スタイルを飲食店に持ち込んだもので、1970年のすかいらーくを嚆矢として、全国に広まっている。
外食の提供元は、レストラン形式以外にも、居酒屋や焼肉屋など多様な形態があり、2000年度には27兆円規模になっている。
[編集] 中食・内食
出来上がった惣菜を買って帰り、家庭で食べる食事のスタイルを中食(なかしょく)と呼ぶ。また、半調理済みの食材を買って帰り、家庭で最終調理を行って食事をするスタイルは内食(うちしょく)と呼ばれる。1990年代半ば頃から注目されるようになったスタイルであり、夕食をこれらのスタイルで取ることも多くなっている。
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