多木浩二
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多木浩二(たき こうじ、 1928年 - )は、日本の思想家、批評家(美術評論家・写真評論家)。専門は、芸術学、哲学。
神戸市生まれ。旧制第三高等学校、東京大学文学部美学美術史学科卒業。元東京造形大学教授、元千葉大学教授。
中平卓馬、森山大道とともにPROVOKEの同人であったこともあり、写真についての評論を多く手がけているが(『日本写真史1840-1945(平凡社・1971年)』の本文の一部執筆も行っている)、それに限られることなく、美術一般、建築、戦争等にまで、その批評対象は及んでいる。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『四人のデザイナーとの対話――多木浩二対談集』(新建築社, 1975年)
- 『眼の隠喩――視線の現象学』(青土社, 1982年)
- 『「もの」の詩学――ルイ14世からヒトラーまで』(岩波書店, 1984年)
- 『生きられた家――経験と象徴』(青土社, 1984年)
- 『モダニズムの神話』(青土社, 1985年)
- 『欲望の修辞学』(青土社, 1987年)
- 『比喩としての世界――意味のかたち』(青土社, 1988年)
- 『天皇の肖像』(岩波書店[岩波新書], 1988年/岩波現代文庫, 2002年)
- 『それぞれのユートピア――危機の時代と芸術』(青土社, 1989年)
- 『絵で見るフランス革命――イメージの政治学』(岩波書店[岩波新書], 1989年)
- 『写真の誘惑』(岩波書店, 1990年)
- 『世紀末の思想と建築』(岩波書店, 1991年)
- 『ヨーロッパ人の描いた世界――コロンブスからクックまで』(岩波書店, 1991年)
- 『ヌード写真』(岩波書店[岩波新書], 1992年)
- 『生きられた家――経験と象徴』(青土社, 1993年/岩波書店[岩波現代文庫], 2001年)
- 『神話なき世界の芸術家――バーネット・ニューマンの探究』(岩波書店, 1994年)
- 『都市の政治学』(岩波書店[岩波新書], 1994年)
- 『スポーツを考える――身体・資本・ナショナリズム』(筑摩書房[ちくま新書], 1995年)
- 『思想の舞台』(新書館, 1996年)
- 『シジフォスの笑い――アンセルム・キーファーの芸術』(岩波書店, 1997年)
- 『建築・夢の軌跡』(青土社, 1998年)
- 『戦争論』(岩波書店[岩波新書], 1999年)
- 『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』(岩波書店[岩波現代文庫], 2000年)
- 『20世紀の精神――書物の伝えるもの』(平凡社[平凡社新書], 2001年)
- 『もし世界の声が聴こえたら――言葉と身体の想像力』(青土社, 2002年)
- 『写真論集成』(岩波書店[岩波現代文庫], 2003年)
- 『雑学者の夢』(岩波書店, 2004年)
- 『死の鏡――一枚の写真から考えたこと』(青土社, 2004年)
[編集] 共著
- (今福龍太)『知のケーススタディ』(新書館, 1996年)
- (中村雄二郎)『終末への予感――欲望・記号・歴史』(平凡社, 1988年)
[編集] 共編著
[編集] 訳書
- E・ルーシー=スミス『1930年代の美術――不安の時代』(岩波書店, 1987年)
- ジョージ・ドーチ『デザインの自然学――自然・芸術・建築におけるプロポーション』(青土社, 1997年)