大人計画
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大人計画(おとなけいかく)は日本の劇団。1988年、松尾スズキ作『絶妙な関係』公演で旗揚。
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[編集] 概要
『大人計画』の名前の由来は、子供時代にいい思い出がなかったという松尾スズキが「初めから大人でいいんじゃないか」ということでつけたものらしい。
ブラックジョークや下ネタ、一般的に言われる「差別用語」などを駆使して人間の残虐性を身も蓋もなくさらけ出し、心理の奥底にある本音と建前、それによって生まれる社会の歪みを、冷静な観点から問い掛ける風刺的な作品を上演している。
その作品群は、世間的にタブーと見なされるもの(精神・身体障害、差別、性癖、特異体質など)を題材にしながらも、コミカルな作風に仕上がっている。観客の好みの分かれるところではあるが、人間や社会への悪意に満ちていながらも単なるパロディで終わらせず、一貫して本質を冷静に描き出そうとする姿勢に溢れている。
本公演以外にも、宮藤官九郎作、演出の公演「ウーマンリブ」や、松尾スズキによるプロデュース公演「日本総合悲劇協会」などの企画公演も定期的に開催。
また1995年、阿部サダヲ、宮藤官九郎、村杉蝉之介の3名によるコントユニット「グループ魂」を結成。後に皆川猿時、三宅弘城も加入し、ロックバンドとしてライブツアーも行っている。
所属俳優も非常に個性的で、幅広い演技をこなす性格俳優が綺羅星のごとく揃っている。90年代小劇場演劇を代表する劇団。
松尾自らが作詞を手がけた社歌がある。
[編集] 俳優
- 松尾スズキ
- 宮藤官九郎
- 池津祥子
- 伊勢志摩
- 顔田顔彦
- 宍戸美和公
- 阿部サダヲ
- 正名僕蔵
- 宮崎吐夢
- 猫背椿
- 皆川猿時
- 村杉蝉之介
- 田村たがめ
- 荒川良々
- 平岩紙
- 近藤公園
- 新井亜樹
- 井口昇
- 細川徹
- 少路勇介
- 星野源
- 三宅弘城(ナイロン100℃所属)
[編集] かつて所属していた俳優
- 温水洋一
- 山本密(現・山本大介)
[編集] 主な公演
- 『絶妙な関係』
- 『手塚治虫の生涯』
- 『マイアミにかかる月』
- 『嫌な子供』
- 『絶妙な関係2』
- 『ゲームの達人』
- 『猿ヲ放ツ』
- 『ふくすけ』(悪人会議)
- 『サエキナイト』
- 『冬の皮』
- 『インスタント・ジャパニーズ』
- 『SEX KINGDOM』
- 『鼻と小箱』
- 『愛の罰』
- 『嘘は罪』
- 『COUNT DOWN』
- 『ちょん切りたい』
- 『ドライブインカリフォルニア』(日本総合悲劇協会)
- 『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』
- 『ナオミの夢』(ウーマンリブvol.1)
- 『ずぶぬれの女』(ウーマンリブVOL.2)
- 『ニッキー・イズ・セックスハンター』(ウーマンリブvol.3)
- 『Heaven's Sign』
- 『母を逃がす』
- 『ウーマンリブ発射!』(ウーマンリブvol.4)
- 『グレープフルーツちょうだい』(ウーマンリブvol.5)
- 『キレイ~神様と待ち合わせした女』(シアターコクーンプロデュース)
- 『エロスの果て』
- 『悪霊~下女の恋』
- 『マシーン日記』
- 『キラークイーン666』(ウーマンリブvol.6)
- 『春子ブックセンター』
- 『熊沢パンキース03』(ウーマンリブvol.7)
- 『轟天VS港カヲル』(ウーマンリブvol.8)
- 『イケニエの人』
- 『キレイ~神様と待ち合わせした女~ (再演)』
- 『七人の恋人』(ウーマンリブVol.9)
- 『まとまったお金の唄』
- 『ウーマンリブ先生』(ウーマンリブVol.10)