大峠
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大峠(おおとうげ)は日本の峠の名前。下記をはじめ、全国各所にある。
- 山形県米沢市から福島県喜多方市にかけての峠。国道121号が経由している。詳細後述。
- 山形県西置賜郡白鷹町から同県長井市にかけての峠。山形県主要地方道3号が経由している。詳細後述。
- 青森県青森市にある峠。
- 岩手県大船渡市にある峠。現在の国道45号三陸トンネルのあたりにある。
- 山梨県大月市にある峠。
- 岐阜県郡上市にある峠。
- 広島県東広島市にある峠。
- 山口県下関市にある峠。国道491号が経由している。
- 山口県山口市にある峠。国道9号木戸山隧道の付近にある。
- 山口県周南市にある峠。
- 大分県大分市にある峠。
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[編集] 国道121号大峠
[編集] 概要
福島県会津地方と山形県置賜地方を直接結ぶ道路のうち、代表的なものであり、冬季通行できる唯一の道路である。会津と置賜を結ぶ道路は、他に山形県道・福島県道2号米沢猪苗代線(白布峠 冬季閉鎖)と桧原峠(未舗装林道 冬季閉鎖)があり、飯豊町白川から喜多方市山都に抜ける大規模林道(飯豊・桧枝岐線 山都区間)が工事中である。
[編集] 現道
前述した大峠道路のことである。まだ全線開通しておらず、一部は福島県道333号によって代替されている(福島県喜多方市内)。この道路は大峠を通らず、大峠より西寄りの飯森山にやや近いところを大峠トンネルでバイパスしている。この大峠道路の開通によって福島県喜多方市と山形県米沢市の間が通年通行可能となった。
[編集] 旧道
この道路は一般に明治時代に三島通庸によって開削された道路をさす。大峠道路から福島県喜多方市内で分岐し、入田付、根小屋集落を経由し、県境の大峠付近を短いトンネル(大峠隧道)で貫通する。県境を過ぎると、山形県米沢市の大峠道路までカーブを繰り返しながら進む。
途中、小猿倉澤橋付近には「大峠函嶺越 山形懸知事 村山道雄 書」と書かれた石碑が建っている。
現在、県境付近から「大猿倉澤橋」までは進入禁止となっている。(大峠隧道から米沢方に少し降りたところにテトラポッドが置いてあり、バリケードの役割を果たしている。)
福島県側の麓にも通行止めの標識がついたバリケードがあるが、こちらは半開状態である為進入できる。しかし、四輪車での進入は非常に危険である。
地形図上の特徴として、福島県側はジグザグに登る線形(ヘアピンカーブで等高線を跨ぐ)に対して、山形県側はほぼ等高線に沿って登る線形である。
このため山形県側の路肩の外側は断崖絶壁で、過去に転落死亡事故も発生している。
福島県側のいくつかの集落の住民以外に利用する人はいない。県境の峠部(特に大峠隧道付近から大猿倉澤橋まで)はほぼ廃道化しており、大峠道路の全線開通をもって国道指定からも外され、本来の大峠は自然に帰ると思われる。
[編集] 山形県主要地方道3号大峠
この大峠は現在主要地方道に指定されているが、現在通行不能である。なお、当峠付近には置賜東部林道も経由している。
[編集] 外部リンク
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