大戸阿久里
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大戸阿久里(おおと あぐり、慶安元年(1648年) - 没年不詳)は、下総関宿藩初代藩主牧野成貞の妻。大戸玄蕃吉勝の娘。
阿久里は、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の生母、桂昌院の侍女として神田橋御殿に奉公していた。綱吉の側衆・成貞がまだ独身で居ることを知ると、桂昌院は自らの口を利いて二人の仲をとりもった。その後、三人の娘を出産(松子、安、亀 牧野成貞家 参照)した。
夫・成貞は館林時代から綱吉に信任されており、桂昌院との繋がりもあったことから、のちに御側用人となり権勢を誇ることとなる。この成貞の栄華は、妻・阿久里を綱吉に謙譲したためではないかとする説がある。
他にも娘の安、柳沢吉保の側室染子などが綱吉の愛妾となっているとする説があるが、どれも信憑性に欠け、今日では否定されることのほうが多い。阿久里の墓所は本所の弥勒寺。
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