大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授によるセクハラ事件
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大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授によるセクハラ事件(おおさかいちりつだいがくだいがくいんそうぞうとしけんきゅうかじょきょうじゅによるせくはらじけん)とは、大阪市立大学大学院創造都市研究科に所属する男性助教授が、大学院生の女性をホテルに誘うなどのセクハラ行為をしたとして、停職3ヶ月の懲戒処分を受けた事件。
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[編集] 加害助教授の経歴
新聞報道によれば、この助教授は42才で、教育社会学を専門分野としていた。最近は主に人権問題の研究に励み、部落問題、女性問題などの研究解決を目指す、「大阪市立大学人権問題研究センター」(創造都市研究科の提携組織)の研究員も務めていた。
[編集] 事件のあらまし
この助教授は、2005年4月20日深夜、この女性を深夜に酒席に呼び出し、帰り際にホテルに誘った。これを断られた腹いせに、翌月に研究指導をした際に大勢の前で大声で怒り続け、女性に恐怖を与えた。
[編集] 処分
助教授は事実を認め、7月に女性に謝罪文を送り、10月には学内のセクハラ調査委員会もセクハラ行為を認定した。2006年6月27日、大阪市立大学はこの助教授を停職3ヶ月の懲戒処分にするとともに、創造都市研究科長と大阪市人権問題研究センター所長を厳重注意処分とした。
[編集] 学長の談話
大阪市立大学学長は、「本学は2001年に大阪市立大学人権宣言を制定し人権及び基本的自由を尊重する大学の実現のために取り組んでまいりましたが、まさにその人権問題の取り組みにおいて、大学だけにとどまらず広く社会においても指導的役割を果たすべき同センター所属の教員がこのような事態を引き起こしたというのは、痛恨の極みであり、社会の大学に対する信頼をも大きく裏切ったともいうべき行為であります。大学としてはこの事態を重く受け止め、今後、再びこのような事態が起こらないよう大学構成員のさらなる意識啓発につとめる所存であります。」と談話を出した。
[編集] 第二の事件
この助教授に対しては、別の院生も1997年に自宅へ誘われ、性行為を強要されたとして2006年に調査委員会に申し立てている。この事件の結論はまだ出ていない。