女工哀史
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『女工哀史』(じょこうあいし)は、1925年(大正14年)、改造社より刊行された細井和喜蔵著のルポルタージュ。紡績工場で働く女性労働者(女工)たちの過酷な生活が克明に記録されている。またこれによって世に知られるようになった過酷な労働それ自体についてもこの語が用いられるようになった。
この女工たちをテーマに描かれたのが山本茂実の小説「あゝ野麦峠」である。これはベストセラーとなり、映画化もされた。
2006年現在においても、日本での「外国人研修生問題」[1] や中国での「iPod製造工場での過酷労働問題」[2]などについて、「現代版・女工哀史」と形容されることがある。