女神大橋
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女神大橋(めがみおおはし)は、「鶴の港」として親しまれてきた長崎港(長崎県長崎市)の港口に架かる斜張橋である。建設の目的としては、長崎市内の慢性化した交通渋滞の緩和と、長崎港の両岸に分散している港湾施設の連携強化・物流の効率化を図る事を目的としている。愛称は、公募の結果「ヴィーナスウィング」となった。
長崎港に世界最大級の客船が出入りすることを考慮し橋は斜張橋の形式を取り、水面から非常に高い場所を人や車が通行する構造になっている。
また、夜間はライトアップされ、観光都市長崎の新たなランドマークとしても期待されている。2005年12月11日に女神大橋を含む約4km区間が供用を開始し、さらに2010年度には高速道路長崎自動車道と接続することで新たな幹線道路網を形成する予定。また女神大橋を含む1.9km区間は、長崎県道路公社がながさき女神大橋道路として管理する有料道路であり、通行料金が普通車で100円、歩行者は無料となっている。
[編集] 事業概要
- 延長:1,289m(斜張橋部880m+取付高架橋部409m)
- 事業主体:(下部工) 国土交通省、(上部工) 長崎県
- 工事期間:1994年度~2005年度
- 橋梁形式:3径間連続鋼斜張橋
- 活荷重:B活荷重
- 支間長:200m+480m+200m
- 車線数:4車線(3.25m×4)+両側歩道(3.00m×2)
- 設計速度:60km/h
- 主桁断面:フェアリング付逆台形箱桁
- ケーブル:マルチファン2面 13段(φ115mm~180mm)
- 主塔形状:H型(高さ170m)
- 設計基本風速:V10=49m/s