宗教音楽
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宗教音楽(しゅうきょうおんがく)とは、宗教においてのミサ、礼拝、祭礼などに用いられる音楽である。またオラトリオなどのキリスト教的題材を元にした楽劇を指す場合もある。
具体的には、キリスト教における賛美歌や聖歌、ミサ曲、モテット、カンタータ、コラール、オラトリオ、レクイエムなどが挙げられ、それらはミサ典礼文や聖書に基づいたテキストによって構成されている。 もともとは修道士などによって歌われており、一般庶民の識字能力が低かった時代に宗教の概念を広める為に多く用いられた。 古くは作曲家はテキストに基づき、限られた音形のなかで曲を創造していたがルネッサンス、宗教改革を経て楽曲が飛躍的に豊かになった。現在の西洋音楽はキリスト教音楽から発達したといえよう。
また、代表的な宗教曲(キリスト教)としてグレゴリオ聖歌、バッハの「ミサ曲 ロ短調」「マタイ受難曲」 ヘンデルの「メサイア」、モーツァルトの「レクイエム」などがある。
また、キリスト教以外にも、仏教においての声明(しょうみょう)御詠歌や、神道においての神楽、儒教においての雅楽などがある。