実相院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
実相院 | |
---|---|
![]() 池泉回遊式の庭 |
|
所在地 | 京都府京都市左京区岩倉上蔵町121 |
位置 | 北緯35度4分44.27秒 東経135度46分53.34秒 |
山号 | 岩倉山 |
宗派 | 天台宗寺門派単立 |
本尊 | 不動明王 |
創建年 | 寛喜元年(1229年) |
開基 | 静基 |
正式名 | |
別称 | 実相院門跡、岩倉門跡、岩倉御殿、岩倉実相院 |
札所等 | 近畿三十六不動尊16番 |
文化財 | 後陽成天皇宸翰仮名文字遣(重要文化財) |
実相院(じっそういん)は、京都市左京区岩倉にある仏教寺院。宗派は単立(元天台宗寺門派)、開基(創立者)は、静基(じょうき)、本尊は不動明王(鎌倉時代作の木像)。門跡寺院(皇族や摂家出身者が住職を務める寺院)の1つである。岩倉実相院とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
鎌倉時代の寛喜元年(1229年)、静基僧正による開基。当初は現在の京都市北区紫野にあったが応仁の乱を逃れるため現在地に移転したとされる。
門跡寺院であり、代々の住職は天皇家と繋がりのある人物が務めた。 幕末には岩倉具視も一時ここに住んでおり、当時の密談の記録などが残されている。
庭園は池泉回遊式庭園と枯山水の石庭の2つがある。前者の池にはモリアオガエルが生息している。新緑、紅葉の頃とも見所となっており特に、部屋の黒い床に景色が反射する光景は床みどり、床もみじと呼ばれ珍しいものである。
[編集] 文化財
- 歴代の住職らが綴った門外不出の日記。260年間に渡る歴史の記録として貴重なもの。