山崎正和
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山崎 正和(やまざき まさかず、1934年3月26日 - )は、日本の劇作家、評論家、演劇学者。京都府生まれ。大阪大学名誉教授、LCA大学院大学学長。文化功労者。
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[編集] 略歴・人物
京都府立鴨沂高等学校を経て、京都大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。同大学院博士課程修了。イェール大学演劇学科留学。関西大学文学部教授、大阪大学文学部教授、東亜大学学長などを歴任。戯曲と共に文明的な観点からの社会評論を多く著す。成熟した個人主義に基づいた近代社会を提唱しており、企業メセナやボランティアの概念を日本に普及させた当事者の一人である。西宮市在住であり、阪神・淡路大震災に遭遇したが、その際の市民ボランティアを「柔らかい個人主義」の実現と高く評価した。政治思想的には中道・親米的な現実主義の立場に立っているものと思われる。その著書が高等学校の国語教科書や大学入試などでよく使用されることから一般的な知名度も高い。
近年は福沢諭吉の「脱亜入欧」論に倣い、「脱亜入洋」(洋=オセアニア)論なるものを唱えている。
[編集] 社会的活動
[編集] 著作
[編集] 戯曲
[編集] 評論
- 『柔らかい 個人主義の誕生』(吉野作造賞)
- 『文化開国への挑戦』
- 『日本文化と個人主義』
- 『近代の擁護』
- 『世紀末からの出発』
- 『文明の構図』
- 『大分裂の時代』
- 『歴史の真実と政治の正義』