岡山県道・鳥取県道303号大高下口波多線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡山県道・鳥取県道303号大高下口波多線(おかやまけんどう・とっとりけんどう303ごうおおこうげくちはたせん)は津山市阿波字大高下と鳥取県八頭郡智頭町口宇波を結ぶ予定の一般県道である。但し、岡山県側は未だに認定しておらず(当面その予定もない)、今のところ鳥取県側だけの路線になっている。
目次 |
[編集] 路線データ
- 起点:津山市阿波字大高下(岡山県道・鳥取県道118号加茂用瀬線交点)
- 終点:鳥取県八頭郡智頭町口宇波(岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線交点)
- 総延長:6.4km(鳥取県側の延長。内訳は開通区間5.2km、未開通区間1.2km)
- 実延長:
- 未認定区間:津山市阿波字大高下(起点)~岡山・鳥取県境間(途中まではもし認定すれば県道になるのではないかと思しき林道がある)
- 未開通区間:岡山・鳥取県境~鳥取県八頭郡智頭町波多間(1.2km)
[編集] 沿革
- 1976年12月28日 鳥取県告示第1,043号により認定される。
- 1982年9月10日 鳥取県側の県道番号が現行のものに変更される。
- 1984年8月31日 鳥取県告示第645号で県道番号変更が正式に告示される。
- 2005年2月28日 苫田郡阿波村が津山市に編入されたことにより起点の地名表記が変更される(苫田郡阿波村大高下→津山市阿波字大高下)。
[編集] 通過市町村
[編集] 岡山県
- 津山市(旧:苫田郡阿波村)
[編集] 鳥取県
- 八頭郡智頭町
[編集] 沿線の地理
[編集] 名所・旧跡・観光地
- 落合渓谷
- 布滝(のんだき)
- 白髪滝キャンプ場
[編集] 接続道路
- 岡山県道・鳥取県道118号加茂用瀬線(津山市阿波字大高下〔起点〕)
※この間に区域未編入区間・未開通区間あり。
- 岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線(鳥取県八頭郡智頭町口宇波〔終点〕)
[編集] 備考
- 岡山県道303号は現在は欠番である(1994年までは岡山県道303号宇治高倉線だったが主要地方道再編で岡山県道85号高梁坂本線になり廃止)。しかし、300番台は高梁市周辺の路線で用いられていることと鳥取・岡山両県にまたがる一般県道の番号は110番台であることからそのまま岡山県側も本路線の路線番号に303を付与するとは思えない。このことから鳥取県側としては当分の間岡山県側が本路線を認定しないと見て1982年の県道番号再編の際に津山市や苫田郡では使用されない県道番号を本路線に付けたものと思われる(もし岡山県側が受け入れていれば当時110が欠番だったため県道110号になった可能性が高い)。
- 本路線の認定目的としては岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線の難所・物見峠を迂回し、津山~加茂~阿波~智頭間の自動車での通年通行を実現させようとしたことと津山市阿波地区の地理的袋小路状態を解消しようとしたことが考えられる。しかし、国道53号の整備や智頭急行智頭線の開業で物見峠は重要視されなくなり、更に津山市阿波地区は本路線を認定すると鳥取県との間に3つも県境付近で自動車の通れない県道(他に岡山県道・鳥取県道117号鱒返余戸線と岡山県道・鳥取県道118号加茂用瀬線がある。このことは「おはようクジラ」〔TBS系、1996~1999年放送〕で紹介されたことがある)を持つことになるため岡山県側は認定をしないでいるものと思われる。なお、鳥取県側には山陰道への国道9号移行を契機として県道路線の整理を実施する計画があることが2006年6月3日付中国新聞朝刊などで報じられており、岡山県側の認定や区域決定、更に全線開通の見込みのない本路線の今後は不透明である。
- 同様な路線としては他に徳島県道・高知県道369号大木屋丸山線(道路自体は林道として全線開通しているが、徳島県側は未認定の上起点で接続する県道路線もなく、認定を済ませている高知県側は区域決定には至っていない〔一部の道路地図では県道表記がなされている〕)がある。