岡村製作所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1丁目4-1 |
設立 | 1946年7月15日 |
業種 | その他製品 |
資本金 | 186億7000万円 (2006年3月31日現在) |
売上高 | 1991億5300万円(単体) 2022億6600万円(連結) (2006年3月期) |
従業員数 | 単体:2,679名 連結:3700名(2006年3月31日現在) |
外部リンク | http://www.okamura.co.jp/ |
岡村製作所(おかむらせいさくしょ)は、日本の家具・産業用機器等の製造を主な業務とする企業である。
目次 |
[編集] 概要
太平洋戦争(大東亜戦争)敗北によって業務を失った航空機メーカー・日本飛行機の旧社員であった吉原謙二郎(創業者)たちによって横浜市磯子区岡村町に1945年10月に創業され(会社設立は1946年)、金属加工技術を活かしたアメリカ軍向けのスチール家具納入で業績を高めた。
事務用椅子をはじめとするオフィス向け家具類では高いシェアを持つ、特に官公庁に強い。店舗陳列什器の分野においては国内唯一のフルラインメーカーでもあり、大手、中小スーパーなどで使われている。また、建具の製造や設置工事も行っている。
また1949年からは、日本で最も早い時期にトルクコンバーターの開発に取り組み、これを素地として産業用機器の開発でも地歩を固めた。
1957年~1960年にかけては、トルクコンバーター搭載の前輪駆動小型自動車「ミカサ」を生産した。これは、日本初の自動変速機搭載車として注目される存在であったが、自動車の販売力が弱かった上に、メインバンクがホンダを優先し岡村にはオフィス家具に専念するようすすめたため、サービスカー(ライトバン)仕様を500台強、オープン2座のツーリング仕様を10台ほど販売し終了している。
1953年に、日本大学と共同で、日大/岡村N-52という「並列複座の軽飛行機」を製作している。
尚、同社はかつて松下電工と親密だったが、近年はむしろ新日本製鐵と緊密である。また、三菱東京UFJ銀行(旧東京三菱銀行)がメインバンクとなっていたり三菱商事と取引関係にあったりと、三菱グループとも結構近しい関係にあるようだ。
[編集] 主要な製品
[編集] デスクチェア
- コンテッサ
- 世界中で絶賛されているアーロンチェアに対抗すべく制作された、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンのデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏による、革新的なデザインの多機能デスクチェア。
- アーロンチェアと比較では、ヘッドレストが追加できる事で、リクライニング時の首・肩への負担をなくす事ができるのが、大きな優位点であり、デザイン的にも高く評価されている。
- また、アーロンチェアは、大柄な米国人のために作られているため、日本人にはコンテッサの方が理想に近いとする評価も見られる。一方で、アーロンチェアはサイズが A, B, Cと3種類あり(サイズAは身長140-160センチ程度の小柄な人向け、サイズBは160-185センチ程度の中肉中背の人向け、サイズCで185-200センチ程度で大柄の人向け)サイズを適切に選択することで対応出来るとの評価もある。
- バロン
- コンテッサの弟分として、同じくジョルジェット・ジウジアーロ氏により制作された、多機能デスクチェアで。コンテッサと比べると、価格も手頃で、ヘッドレストも大きく柔らかく、リラックスできる。
[編集] 参考図書
カタログで見る日本車なつかし物語 P94-95 三十九話ミカサ・サービスカー ISBN 4-89522-236-5