岡部孝信
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男子 スキージャンプ | ||
金 | 1998 | ラージヒル 団体 |
銀 | 1994 | ラージヒル 団体 |
岡部孝信(おかべ たかのぶ、1970年10月26日 - )は、雪印乳業所属のスキージャンプ選手。北海道下川町出身、下川町町民栄誉賞受。
他の選手に比べて身長が低いため、長野オリンピック後のジャンプの板の長さに関するルール改正で最も影響を受けた。夏場はその夏圧倒的な強さを見せていた原田雅彦に次ぐ成績を残し影響はないかに思われていたが、その目標の高さゆえの焦りも相まったか次第にスランプに陥り、ソルトレイクシティオリンピックの代表からは外れた。しかしジャンプスタイルを変えることでその後復活を遂げ、再び日本のエースの座に返り咲いた(1995年のビンディング位置の規定(先端から板の長さの57%以内に締め具をつけなければならない)の影響を受けたときも驚異的な適応力を見せた)。
長野オリンピックの団体では日本の1番手を務めた。1回目は追い風ながら、鋭い踏切りでK点を越えた。2回目では137mのヒルレコードとなる特大ジャンプを見せ、一気に流れを変えた(この大ジャンプを終えた時点でも日本はトップに立った)。金メダル獲得は岡部の活躍があったからこそと評する者も多い。
[編集] 主な競技成績
ワールドカップ通算4勝
- 世界選手権(1993年、ファルン)
- オリンピック(1994年、リレハンメル)
- 個人ノーマルヒル 9位
- 個人ラージヒル 4位
- 団体ラージヒル 2位(西方仁也、岡部孝信、葛西紀明、原田雅彦)
- 世界選手権(1995年、サンダーベイ)
- 個人ノーマルヒル 優勝
- 個人ラージヒル 15位
- 団体ラージヒル 3位(安崎直幹、岡部孝信、西方仁也、斉藤浩哉)
- 世界選手権(1997年、トロンハイム)
- 個人ノーマルヒル 12位
- 個人ラージヒル 12位
- 団体ラージヒル 2位(船木和喜、岡部孝信、原田雅彦、斉藤浩哉)
- オリンピック(1998年、長野)
- 個人ラージヒル 6位
- 団体ラージヒル 優勝(岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜)
- 世界選手権(2001年、ラハティ)
- 団体ノーマルヒル 4位(宮平秀治、岡部孝信、原田雅彦、葛西紀明)
- 世界選手権(2005年、オーベルスドルフ)
- オリンピック(2006年、トリノ)
- 個人ノーマルヒル 23位
- 個人ラージヒル 8位
- 団体ラージヒル 6位(伊東大貴、一戸剛、葛西紀明、岡部孝信)
- 世界選手権(2007年、札幌)
- 個人ラージヒル 21位
- 団体ラージヒル 3位(栃本翔平、岡部孝信、伊東大貴、葛西紀明)