島田満
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島田 満(しまだ みちる、1959年5月19日- )は、東京都出身の日本の女性脚本家である。早稲田大学教育学部国文科卒業。日本脚本家連盟会員。
テレビアニメを執筆の中心にし、1980年代前半のデビューから、2000年代まで20年以上第一線で活躍するベテラン。代表作はテレビアニメ『ロミオの青い空』など。
[編集] 略歴
幼い頃からディズニーや東映動画の長編アニメーションを好んでいたという。大学在学中には、映画研究会の実写の自主製作映画に3本出演した。1981年、大学3年のときに、東映動画が10年ぶりに新人採用を行なうことを知り、演出家の新人研修生の試験を受験。試験には合格したものの、当時の東映動画では女性を演出家として採用しない方針だったため、脚本を執筆したらどうかと勧められた。これにより七條敬三東映動画プロデューサーの下でテレビアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』の脚本を執筆、1982年2月放映の「ジャングルの王者パーザン」でデビューを果たした。番組担当プロデューサーだった七條は、他にもこの番組で井上敏樹を脚本家デビューさせ、タツノコプロ出身の小山高生を東映動画で初めて執筆させるなど、新しい血の導入に積極的だったことが、島田にも幸いした。なお、このときの、東映動画の研修生募集の合格者には、演出が、佐藤順一、有迫俊彦、梅澤淳稔、江幡宏之、大久保唯男、貝澤幸男、芝田浩樹、島田満、西尾大介。作画が、新井浩一、安藤正浩、井手武生、鈴木郁乃、中鶴勝祥、梨澤孝司、濱洲英喜といった面々である。島田と共に後の東映動画を支えていくメンバーとなっていった。
以後、『Dr.スランプ アラレちゃん』には新人ながらレギュラーとして定着して、1ヶ月に1本のペースで執筆。後番組の『ドラゴンボール』にも参加。順調にキャリアを重ねていった。フリーの島田は東映動画以外の作品にも携わり、特に1990年代の世界名作劇場(日本アニメーション製作)には、島田の存在は欠かせないものであった。
1980年代にはアニメ業界で一種アイドル的な存在で、美人脚本家と謳われた。アニメ雑誌にエッセイや小説を連載。単発の記事にもしばしば登場した。島田が脚本を担当したオリジナルビデオアニメ『ルーツ・サーチ 食心物体X』では挿入歌も歌った。
[編集] 外部リンク
- 島田満「大好き!」 - 公式サイト。本人のコメントが加えられた作品リストなど。