巣状糸球体硬化症
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巣状糸球体硬化症(そうじょうしきゅうたいこうかしょう、英語Focal glomerulosclerosis:FGS)とは、ネフローゼ症候群を生じる腎疾患の一つ。
巣状分節性糸球体硬化症(Focal segmental glomerulosclerosis)とも言う。
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[編集] 原因
原因は特定されておらず、不明である。
[編集] 症状
多くはネフローゼ症候群を示すため、浮腫や高血圧を伴いやすい。
[編集] 検査
- 尿検査
- 蛋白尿は必発。多種類の蛋白質が漏れ出てくる。多種類の蛋白質が漏れ出てくる事を尿蛋白の低選択性と言う。また、目では見えないほどの少量の赤血球が混じる。目では見えないほどの少量の赤血球が混じる事を顕微鏡的血尿と言う。
- 血液検査
- ネフローゼ症候群として、低蛋白血症、高脂血症がみられる。
- 腎臓針生体検査
- 一部の糸球体(巣状)の一部(分節性)に硬化性病変を認める。
[編集] 治療
ステロイドに抵抗性で、化学療法として副腎ステロイドのパルス投与、手術療法として腎臓移植を行う。
[編集] 予後
治療抵抗性で、腎機能予後は悪く慢性腎不全に至る事が多い。
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