弁当の呪い
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弁当の呪い(べんとうののろい)は、プロスポーツなどでチームや選手の応援・記念弁当を販売するとその後、故障や成績不振などよからぬ事態が発生するというジンクスのことである。千葉ロッテマリーンズの事例は特に有名。
[編集] 千葉ロッテマリーンズの事例
千葉駅などで駅弁を販売する万葉軒が1996年に伊良部秀輝をモチーフとした「イラブ弁当」を発売して以降、千葉マリンスタジアムでは千葉ロッテの人気選手をモチーフにした弁当が発売されている。しかし「弁当が発売されると、モチーフとなった選手に何らかの不幸が降りかかる」という話がまことしやかに語られるようになった。最初に提唱したのは朝山千代丸とされ、代表的なものでは「河本弁当」「成本弁当」「小坂(誠)スチール弁当」「石井浩郎弁当」「ジョニー黒木(知宏)弁当」が発売された直後に、5選手とも故障で戦線を離脱し移籍(黒木投手以外)している(石井はその後、横浜へ移籍)。
日本一になった2005年にもベニー・アグバヤニをモチーフとした「ベニーちゃんのロコモコランチボックス」を発売したところ直後にチームの連勝がストップ、さらにベニーが故障で戦線離脱(翌年リニューアル販売された時も故障で登録抹消)。また「イ・スンヨプ(李承燁)ホームラン弁当」を発売したところ、李はチームトップの本塁打を記録したもののオフに巨人へ移籍してしまった。
福浦和也が弁当の依頼を断っているのをみると、この話はある程度は察知されているのかもしれない。ただし選手が公言してないため、この話を選手が知っているのかどうかは不明である。
この「弁当の呪い」は他球団にも影響しており、2005年開幕カードの東北楽天や交流戦の相手となるセ・リーグ各球団(巨人・東京ヤクルト以外)への「ウェルカム弁当」を発売したところ、東北楽天には開幕2戦目に26-0と記録的大勝を飾り、交流戦では東京ヤクルト以外に勝ち越した。その東京ヤクルトも、目の前で千葉ロッテの交流戦優勝を決められてしまった。