徐強一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徐強一(じょ きょういち 1945年7月12日 - )は、韓国出身の元プロボクサー。世界に手は届かなかったが、巧みなアウトボクシングで幾多の強豪を相手に好勝負を演じた、韓国の名選手。
[編集] 略歴
ソウル生まれ。少年時代に勃発した朝鮮戦争により一家は離散、釜山の孤児院で育つ。高校卒業後、ソウルでボクシングを始め、名指導者金俊鎬に教えを受けた。
1961年プロデビュー、翌62年には李理吉を5回KOし韓国フェザー級王者となる。1963年12月31日、関光徳の持つ東洋フェザー級王座に挑むが判定負け。
翌1964年12月4日、マニラで世界ジュニア・ライト級(スーパーフェザー級)の名王者フラッシュ・エロルデに挑み、長身から放たれるシャープなストレートで比国の英雄を苦しめたが、判定で惜敗。その後ラウル・ロハスとカリフォルニア州公認の世界ジュニア・ライト級タイトルを争い、これも惜敗。
そして1968年6月13日、沼田義明の持つ東洋ライト級王座に挑戦するも、7回、沼田の一撃に沈み、遂に世界、東洋いずれのタイトルも手にできなかった。しかし、小林弘や染谷彰久、マンド・ラモスなど、多くの強豪を破った実力は、世界王者に十分匹敵するものであった。
[編集] 通算戦績
58戦47勝(6KO)8敗2引分け