抗火石
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抗火石(こうかせき、こうがせき)とは水孔石、剛化石、コーガ石とも呼ばれる流紋岩の一種。
火山活動の水蒸気爆発によってできた抗火石は、スポンジ状の構造であることが特長で、水に浮き、鋸で切れるくらい柔らかく、耐火・耐震・耐酸性に優れるなど、建材として非常にユニークな特長がある。また主成分の約80%が珪酸のため、タイルやガラスの原料としての利用も期待されている。抗火石を原料としたガラスは緑色になるのが特長。
2006年現在の産出地は、天城山、新島とリパリ島(イタリア)のみで、かつては、式根島、神津島でも産出されていた。新島での推定埋蔵量は約10億トン。渋谷駅に設置されている「モヤイ像」は新島産の抗火石で作られている。