放課後シリーズ
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『放課後シリーズ』(ほうかご-)は、日向章一郎の小説、ライトノベルの1シリーズの通称。1988年第1巻発行(コバルト文庫・集英社)。
「ユーモアミステリー」を掲げており、さまざまな事件が起こるが、第1作「放課後のトム・ソーヤー」を除き、殺人事件は発生していない。
執筆当時に話題になっていた有名人やTV番組などが実名で登場するため、今読むと時代を感じさせる記述が多々ある。
作品の一部は絶版となっているため、現在の時点では古書店やインターネットオークションなどの手段を用いるか、図書館で探さなければ、現物を読むのは困難である。
目次 |
[編集] シリーズタイトル
- 放課後のトム・ソーヤー
- 放課後のティンカー・ベル
- 放課後のロビン・フッド
- 放課後のジャンヌ・ダルク
- 放課後のジェームズ・ディーン
- 放課後のマザー・グース
- 放課後のハックルベリィ・フィン
- 放課後のメアリー・ポピンズ
- 放課後のクリスマス・キャロル
- 放課後のアルセーヌ・ルパン
- 放課後のシンドバッド 夏休みミーティング
- 放課後のオズ -OLD DAYS-
- 放課後のドン・キホーテ キャンパス編
- 放課後のルイス・キャロル
- 放課後のウィリアム・テル キャンパス編
- 放課後のシャーロック・ホームズ
- 放課後のサンタクロース
- 放課後のアン
- 放課後のアンデルセン
- 放課後のコロンブス
- 放課後のクレオパトラ
- 放課後のピノキオ
- 放課後のイソップ
さらに、星座シリーズとの合体版の「乙女座のトム・ソーヤー」という作品もある。
1巻ごとに時間が経過しているわけではなく、巻ごとに「高校生編」「中学生編」「キャンパス編」などに分かれている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
幼馴染同士であるケンイチとミサコは幼稚園からずっとクラスが一緒だった。そんな2人はなぜかさまざまな事件に遭遇して…
[編集] 主な登場人物
- 秋月 ケンイチ(あきづき けんいち)
- ミサコとともにこの作品の主人公である少年。スポーツ万能で、部活は水泳部。性格は能天気で少しエッチなところがある。家族は両親(父親は中学教師)と結婚した姉がいる。若干シスコンの気がある。
- 渡辺 ミサコ(わたなべ みさこ)
- ケンイチとともにこの作品の主人公である少女。頭がよく同性、異性からの人気も高い。ケンイチとともに事件を解決するが、専らミサコ一人で解決していると言っても過言ではない。星座シリーズのノリミとはいとこ同士。
- 雪野 ヒロオ(ゆきの ひろお)
- ケンイチとミサコの高校・大学の同級生。メガネをかけており、若干ナルシスト。影のある娘が好きらしく、さまざまな女の子にほれるが、ほとんどが事件が絡んでしまうためか、うまく行ったためしがない。
- 風祭 ヒデキ(かざまつり ひでき)
- ケンイチとミサコの後輩。ミサコのことが大好きで小6のときから頻繁にミサコの周りに出没していた(今で言うストーカー?)。年の離れた姉がいる。
- 岬 翔太(みさき しょうた)
- ケンイチとミサコの中学時代の同級生。ケンイチと違い、非常にもてていた。ミサコのことが好きだったが、ある事件をきっかけに、ケンイチとミサコを応援するようになる。違う高校に行ったため、高校生編やキャンパス編には登場しない。初登場時は名前が「耕二(こうじ)」だったが、中学生編で現在の名になった。
- 小暮 あゆみ(こぐれ あゆみ)
- ケンイチの7歳年の離れた姉。性格は豪快で、ケンイチが幼い頃は対等にけんかをしていた。結婚し、大阪で暮らしている。あまり登場機会は多くないが、同作品の中でも人気の高いキャラである。
[編集] CD
「放課後のトム・ソーヤー」はCD・カセットとして音声化されている(1993年3月発売)。
- キャスト
- 秋月ケンイチ…上田祐司(現・うえだゆうじ)
- 渡辺ミサコ…日高のり子
- 雪野ヒロオ…山口勝平
- 上泉桜子…中沢みどり
- 田代優子…矢島晶子
- 菅野先生…土居美加
- U学園の少女…岡村明美
- 男の子1…巻島直樹
- 女の子1…松井智美
- 女の子2…矢治美由紀
- 男の子2…松岡章夫
- 男の子3…藤原弘三
[編集] OVA
「放課後のティンカー・ベル」はOVAが発売されている(1992年7月)。ただし、絵が小説の挿絵とまったく違うため、原作のファンの間では賛否両論だった。
- キャスト(判明分のみ)