教育科学研究会国語部会
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教育科学研究会・国語部会(きょういくかがくけんきゅうかい・こくごぶかい)は、日本の民間教育研究団体の一つ。教育科学研究会の一部会として設立された。小学校、中学校、高等学校、大学、日本語学校、学習塾などで国語教育(日本語教育)に携わる教職員、学生などで構成されている。略称は、教科研・国語部会(きょうかけんこくごぶかい)。2007年1月1日現在、会員数は約200人。
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[編集] 概要
教育科学研究会・国語部会は1952年に設立され、「子どもたちをすぐれた日本語のにない手にする」ことをめざし、文学作品の読み方指導、言語教育(語彙指導、文法指導、音声・発音の指導、文字指導)等の理論的・実践的研究を行っている。言語学者奥田靖雄をリーダーとし、鈴木重幸、宮島達夫、上村幸雄、高橋太郎、鈴木康之、湯本昭南、工藤真由美、ら、主として言語学研究会に属する言語学者・日本語学者が理論面を指導し、今日に至っている。国語教育の実践家・理論家であった国分一太郎、宮崎典男の他、実践家無着成恭らもこの会の主要メンバーであった。従来の学校文法(橋本進吉文法)とは異なる文法理論に基づく言語教育のテキスト(副読本)『にっぽんご』シリーズ(むぎ書房)を順次刊行している。なお、その文法論は、教科研文法と呼ばれることもある。
[編集] 機関誌
『教育国語』(むぎ書房、年2回発行。現在、第4期刊行中。2006年9月現在、第4期9号を刊行。)
[編集] 主なメンバー(実践家)
- 宮崎典男
- 無着成恭
- 加藤光三