新五捕物帳
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新五捕物帳(しんご・とりものちょう)は日本テレビ系で1977年10月18日から1982年11月16日まで(全196話)放送された人気時代劇。
目次 |
[編集] 内容
主人公の岡引き・駒形の新五が様々な難事件を解決していくハードボイルド時代劇。
- 本作は他の時代劇と同様に勧善懲悪物である。しかしながら、他の時代劇と一線を画すのは、多くの回が時代劇特有のハッピーエンドにならないところにある。本作では善良な庶民が悪辣な連中の手にかかり、死を迎えることも多い。その最期は無惨であり、不条理であり、理不尽であり、情け容赦のない非業の死である事が多い。彼らの最期を見届けた新五が逆上してその敵を討つというのが本作の基本構造である。従って、円満な結末は本作の場合あまり多くない。さらに新五の立ち回りも大抵の場合悪人を引っ捕らえるというよりぶちのめして半殺しにするという壮絶なものであり、帯刀の敵が十人がかりで襲ってきてもときには十手さえ使わずに素手で全員半殺しにするクライマックスは相当に異色であり本作の特色である。
目の前の小さな光明すらも奪い取られてしまうか弱き庶民の儚さと、それを貪る悪辣な者共。つまり「正直者が馬鹿を見る」といった現代に通じる風潮に対し、それを完膚無きまで叩きのめして終わる(=視聴者の溜飲を下げる)といった一連のカタルシスが本作の特徴であり、また魅力でもあった。
[編集] エピソード
- 本作は日本テレビ関連会社のユニオン映画が制作した物であり、撮影はよみうりランドの一角に設置された時代劇オープンセットで行われていた。
- 新五を演じる杉良太郎は役に入り込んでしまい、本番中たびたび悪役俳優を本気でぶちのめしてしまったらしい。
- 初期の作品には敵役の岡っ引きとして山城新伍が出演していたが、杉と険悪な関係に陥り自ら降板した。後日、山城は「もう二度と競演したくない」とテレビ番組で語っている。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
- 原作:陣出達朗
- 原案:杉良太郎
- プロデューサー:増井正武、佐々木太郎、森田義一
- 脚本:池田一朗、山野四郎、白井更生他
- 音楽:津島利章
- 監督:林伸憲、西山正輝他
- 制作協力:金剛プロダクション、杉友プロダクション
- 制作:ユニオン映画
[編集] 放映リスト(サブタイトルリスト)
- 「殺しの子守唄が聞こえる」(1977/10/18)
- 「女白浪情けの牢破り」 (1977/10/25)
- 「江戸の花夢の初恋」 (1977/11/01)
- 「さらば大江戸八百八町」 (1977/11/08)
- 「掟の陰に消えた女」 (1977/11/15)
- 「ドジ野郎いちばん手柄」 (1977/11/22)
- 「虹をかけた送り舟」 (1977/11/29)
- 「蛇の道は蛇」 (1977/12/06)
- 「涙を背負った赤ん坊」 (1977/12/13)
- 「闇をさく心の叫び」 (1977/12/20)
- 「心に結ぶ草の露」 (1977/12/27)
- 「母ごころ夢の富くじ」 (1978/01/03)
- 「おはぐろどぶに咲いた恋」(1978/01/10)
- 「怒りの十手に血が騒ぐ」 (1978/01/17)
- 「執念の十手に血が通う」 (1978/01/24)
- 「おらが村にも春が来た」 (1978/01/31)
- 「男涙に雪が降る」 (1978/02/07)
- 「罠にはまった女」 (1978/02/14)
- 「あさき夢みし江戸の春」 (1978/02/21)
- 「明日に咲いた男花」 (1978/02/28)
- 「夜に咲く花ふたり花」 (1978/03/07)
- 「泣くな夜明けのはぐれ鳥」(1978/03/14)
- 「日陰に咲いた花だった」 (1978/03/21)
- 「御赦免船に散った花」 (1978/03/28)
- 「闇の顔をあばけ」 (1978/04/04)
- 「露の涙に春が来る」 (1978/04/11)
- 「愛の調べに架ける虹」 (1978/04/18)
- 「駒形あわれ流し笛」 (1978/04/25)
- 「物云えば唇寒し」 (1978/05/23)
- 「折れたかんざし」 (1978/06/06)
- 「怒りに燃えた親子鷹」 (1978/06/20)
- 「さむらい無情」 (1978/07/11)
- 「負け犬」 (1978/08/01)
- 「おりつの縁談」 (1978/08/08)
- 「あした晴れるか」 (1978/08/15)
- 「黒いかわら版」 (1978/09/05)
- 「夢まくら恋の仇花」 (1978/09/12)
- 「友の情けに廻る独楽」 (1978/09/19)
- 「ど根性親子」 (1978/09/26)
- 「情けに消えた女」 (1978/10/03)
- 「露の情け」 (1978/10/10)
- 「流刑の女」 (1978/10/17)
- 「阿波木偶秘聞・前」 (1978/10/24)
- 「阿波木偶秘聞・後」 (1978/10/31)
- 「殺しのかんざし」 (1978/11/07)
- 「花咲く愛の親心」 (1978/11/14)
- 「月とすっぽん」 (1978/11/21)
- 「七日目の自訴」 (1978/11/28)
- 「葵頭巾参上」 (1978/12/05)
- 「狼が来た」 (1978/12/12)
- 「ふたつの名を持つ男」 (1978/12/19)
- 「裏切られた女」 (1978/12/26)
- 「今戸の子守唄」 (1979/01/09)
- 「岡っ引きの唄」 (1979/01/16)
- 「江戸の春恋のかんざし」 (1979/01/23)
- 「恨みは残る三味の糸」 (1979/01/30)
- 「津和野かげろう」 (1979/02/06)
- 「ふきっ溜りの青春」 (1979/02/13)
- 「女がはめた罠」 (1979/02/20)
- 「あしたを夢みて」 (1979/02/27)
- 「祭り囃子に来た男」 (1979/03/06)
- 「死を呼ぶ兇剣」 (1979/03/13)
- 「遠い春の親子花」 (1979/03/20)
- 「禁じられた十手」 (1979/03/27)
- 「あした幸せなら」 (1979/04/03)
- 「泥まみれの青春」 (1979/04/24)
- 「悲恋おんな坂」 (1979/05/08)
- 「見習同心の傷跡」 (1979/05/29)
- 「八丁堀哀歌」 (1979/06/05)
- 「津軽の女」 (1979/06/19)
- 「恋情け涙の十手」 (1979/06/26)
- 「母恋し蝶の連れ舞」 (1979/07/10)
- 「ほこり高き娘」 (1979/07/24)
- 「夢悲し恋のちぎり」 (1979/08/07)
- 「女心みれん花」 (1979/08/21)
- 「地獄の中の青春」 (1979/09/04)
- 「怨念能登の潮鳴り」 (1979/09/11)
- 「夢に消えた父子唄」 (1979/09/18)
- 「涙の兄妹人形」 (1979/09/25)
- 「千羽鶴の女」 (1979/10/02)
- 「涙を捨てて俺は行く」 (1979/10/09)
- 「小さな瞳の涙」 (1979/10/16)
- 「愛の絆の嫁と姑」 (1979/10/23)
- 「機織りの唄」 (1979/10/30)
- 「人墨者のひとり唄」 (1979/11/06)
- 「雁が渡る心の旅路」 (1979/11/13)
- 「明日なき恋」 (1979/11/20)
- 「青春情話」 (1979/11/27)
- 「涙にくれた父の背」 (1979/12/04)
- 「心中情けの真心」 (1979/12/11)
- 「父の情けの花嫁衣裳」 (1979/12/18)
- 「十字架の光の陰に」 (1979/12/25)
- 「大江戸初春侍小僧」 (1980/01/08)
- 「空っ風の唄」 (1980/01/15)
- 「悲恋江戸の淡雪」 (1980/01/22)
- 「おりん供養」 (1980/01/29)
- 「かあちゃんの子守唄」 (1980/02/05)
- 「涙で晴らす父の仇」 (1980/02/12)
- 「悲恋おんな牢」 (1980/02/19)
- 「風車の唄」 (1980/03/04)
- 「明日への旅立ち」 (1980/03/11)
- 「心中駒形河岸」 (1980/03/18)
- 「岡っ引きの運命」 (1980/03/25)
- 「火あぶりの女」 (1980/04/01)
- 「津軽三味線父子鳥」 (1980/04/08)
- 「涙ひとすじ義姉弟」 (1980/04/15)
- 「扇絵残照」 (1980/05/06)
- 「野良犬ちび」 (1980/05/20)
- 「江戸の子守唄」 (1980/06/03)
- 「友情の熱き涙」 (1980/08/05)
- 「怪談三味線堀」 (1980/08/12)
- 「小判と幽霊」 (1980/08/26)
- 「鈴哀し夢の故郷」 (1980/09/02)
- 「花ひらく愛の灯」 (1980/09/09)
- 「十手にかけた父の愛」 (1980/09/16)
- 「百両を拾った男」 (1980/09/23)
- 「情け深川祭り唄」 (1980/10/07)
- 「おりつ恋唄」 (1980/10/14)
- 「寺小屋騒動」 (1980/10/21)
- 「同心涙の別れ歌」 (1980/10/28)
- 「泣くな銀次」 (1980/11/04)
- 「人情祭り囃子」 (1980/11/11)
- 「愛の如来さま」 (1980/11/18)
- 「子が結ぶ夫婦仲」 (1980/11/25)
- 「袋小路の男」 (1980/12/02)
- 「吹きっ溜りの女」 (1980/12/09)
- 「本所なみだ橋」 (1980/12/16)
- 「鯨とりの詩」 (1980/12/23)
- 「しのび逢い」 (1980/12/30)
- 「たった一人の朝」 (1981/01/06)
- 「命賭けた女」 (1981/01/13)
- 「花影に母の愛」 (1981/01/20)
- 「心中川端情話」 (1981/01/27)
- 「あしたの詩」 (1981/02/03)
- 「闇の中の兄妹」 (1981/02/10)
- 「嘘か真か観音さま」 (1981/02/17)
- 「恋心炎の舞い」 (1981/03/03)
- 「ひとり泪の寒雀」 (1981/03/10)
- 「おんな川」 (1981/03/17)
- 「鴉は知っていた」 (1981/03/24)
- 「闇に消えた男」 (1981/03/31)
- 「盗っ人が生んだ赤ン坊」 (1981/04/07)
- 「裁かれた罪の花」 (1981/04/28)
- 「あした咲く義兄弟」 (1981/05/05)
- 「父の背見つめて」 (1981/06/02)
- 「屋根裏の女」 (1981/06/16)
- 「胸に灯す母の顔」 (1981/07/14)
- 「おふじという女」 (1981/07/28)
- 「悲しき異母兄弟」 (1981/08/04)
- 「天から降った子」 (1981/08/25)
- 「虫けらの詩」 (1981/09/01)
- 「偽わりの盛装」 (1981/09/08)
- 「罠にはめられた女」 (1981/09/15)
- 「返す十手の心意気」 (1981/09/22)
- 「地獄からきた女」 (1981/10/06)
- 「男の戦い」 (1981/10/13)
- 「娘観音津軽唄」 (1981/10/20)
- 「情で晴らす不義の仲」 (1981/10/27)
- 「江戸の渦巻」 (1981/11/03)
- 「心に描く母の似顔」 (1981/11/10)
- 「女髪結い情け唄」 (1981/11/17)
- 「間抜けな英雄」 (1981/11/24)
- 「男のきずな」 (1981/12/01)
- 「幸せの絆」 (1981/12/08)
- 「逃亡の果て」 (1981/12/15)
- 「はかなき百両の恋」 (1981/12/22)
- 「宿命に泣いた女」 (1981/12/29)
- 「七化けのおぎん」 (1982/01/05)
- 「鬼女の舞」 (1982/01/12)
- 「向島から来た女」 (1982/01/19)
- 「男の挽歌」 (1982/01/26)
- 「情けに浮ぶだまし舟」 (1982/02/02)
- 「真情の旅路」 (1982/02/09)
- 「涙の宮参り」 (1982/02/16)
- 「消えた女の恨み節」 (1982/02/23)
- 「お文恋唄」 (1982/03/02)
- 「日陰に咲いた父子草」 (1982/03/09)
- 「夫婦ざんげ」 (1982/03/16)
- 「水にぬれた夢」 (1982/03/23)
- 「泪橋に立つ女」 (1982/04/27)
- 「密偵と呼ばれた父」 (1982/05/04)
- 「いのちの償い」 (1982/05/18)
- 「哀れ駒形親子唄」 (1982/06/01)
- 「明日を夢見る夫婦花」 (1982/06/08)
- 「真心のお守り袋」 (1982/06/29)
- 「幼馴染みの別れ」 (1982/07/13)
- 「あばかれた真実」 (1982/07/27)
- 「情けを斬った白刃」 (1982/08/03)
- 「無法の八百八町」 (1982/08/17)
- 「甦った幸せ」 (1982/09/21)
- 「目覚めた操り人形」 (1982/10/12)
- 「熱血一途の男」 (1982/10/19)
- 「ひとすじの愛」 (1982/10/26)
- 「母の涙の想い独楽」 (1982/11/02)
- 「沈黙の十字架」 (1982/11/09)
- 「命をかけてくれた女」 (1982/11/16)
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