日本野鳥の会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
財団法人日本野鳥の会(にほんやちょうのかい、Wild Bird Society of Japan)は、野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として創立された会員制の財団法人。日本最大の自然保護団体。
バード・ウォッチングの会(探鳥会)などを開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区の制定に尽力している。会誌として『野鳥』を年11回発刊。
目次 |
[編集] 歴史
1934年、 中西悟堂、北原白秋、鷹司家、戸川秋骨、金田一春彦、窪田空穂、竹友藻風、柳田國男、内田清之助らを設立発起人に、「日本野鳥之会」として創立。初探鳥は裾野市。会誌『野鳥』は、大正から昭和初期にかけ、歴史、民俗、考古学関係の名著を多数世に送り出した岡書院店主、岡茂雄が、最初は固辞したものの、中西の懇請を入れる形で編集と刊行作業の実務を担った。1934年(昭和9)5月の創刊号から1935年(昭和10)9月まで、岡が山岳関係の書籍を扱った梓書房の名義で出版されていた。岡によれば、創刊当初は「野鳥(やちょう)」と言う言葉が知られておらず、「のどり」と読む人が多かったと言う(岡1974)。
1970年に財団法人化された。2004年度より俳優の柳生博が会長に就任した。
2004年現在の本部は東京都渋谷区初台。会員数は約48000人で、全国に88の支部がある。
[編集] 豆知識
- 1994年に放送された三共胃腸薬のCMで「日本胃腸の会」というパロディが放映された。
- NHK紅白歌合戦で観客が赤、白どちらに投票したか人数を数える役を受け持っているという印象が強いが、実際に日本野鳥の会が担当したのは1981年から1985年と1992年の6回のみで、1993年から2002年の10回は麻布大学野鳥研究部が数えていた。
- 現在、普及室主任研究員の安西英明は、NHKラジオ第1「ラジオあさいちばん」において「季節の野鳥(AM5:20~5:30頃)」に出演している。その番組では身近な野鳥をはじめ、三宅島、井の頭公園など、時に、ある地域に重点を置いて野鳥に関する話を聞ける。
[編集] 参考文献
- 岡茂雄「『野鳥』創刊のお手伝いとそれから」『本屋風情』平凡社、1974年、208~218頁。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
![]() |
この項目「日本野鳥の会」は、鳥類に関連した書きかけ項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています。 (ポータル鳥類 - PJ鳥類) |
カテゴリ: 鳥類関連のスタブ項目 | 財団法人 | 野鳥保護 | 環境保護団体