旧中川
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旧中川は東京都江戸川区、墨田区、江東区の区境を流れる全長6・68kmの河川。
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[編集] 地理
荒川放水路と分水される木下川水門を北端とし、川の東側はすべて江戸川区、西側は北十間川との合流地点までは墨田区、それより南の荒川ロックゲートまでは江東区となっている。
[編集] 旧中川の歴史
荒川放水路が完成したことによって、以前の河道であった中川が分断され、荒川放水路の東側に新中川が掘られ、旧江戸川(元の利根川本流)に接続させた。
遠く江戸時代には歌川広重の名所江戸百景「逆井の渡し」や江戸名所図絵の「平井聖天」(燈明寺)、新編武藏風土記稿の「逆井渡船場図」などで、情緒豊かな川であったことが知られており、川沿いに史跡が残っている。
[編集] 旧中川の河川施設
- 旧小名木川閘門
- 荒川ロックゲート
[編集] 旧中川にまつわる話題
散歩が出来る親水護岸造りが進行中である。 サギ類、河鵜、カルガモが数多く生息し、魚影も多く、ボラの稚魚、ハゼ、セイゴ、フッコを釣りに来る人々が多い。荒川ロックゲートの完成後は、場所によっては川底が見える程度にまで水が澄んできた。川岸には東京都ボート協会が高架下を利用した艇庫を所有しており、ボートを練習する社会人や学生が増えており、各種ボートの乗艇が体験できる江戸川区主催のボートフェスティバルも開催されている。また、1945年3月10日の東京大空襲では、猛火を逃れようと川に入った3000人以上が犠牲になり、その犠牲者の慰霊のために、1999年に旧中川灯籠流しが始まり、以来毎年8月に行われている。
[編集] 関連地形・施設
[編集] 旧中川と接続する主な川
[編集] 主な橋
- ゆりのき橋
- 中平井橋
- 平井橋
- 江東新橋(蔵前橋通り)
- JR総武線鉄橋
- ふれあい橋(人道専用)
- 中川新橋
- 亀小橋
- 逆井橋(首都高速7号線)
- 虹の大橋
- もみじ橋(人道専用)
- さくら橋(人道専用)
- 船堀橋(新大橋通り)
- 都営新宿線東大島駅(河川橋上駅)
- 中川大橋
- 平成橋
- その他
[編集] その他
- ライオン東京工場
- 東京都墨田清掃工場
- すみだ健康スポーツセンター
- すみだ健康ハウス
[編集] 外部リンク
- 荒川上流河川事務所(国土交通省関東地方整備局)
- http://www.ara.or.jp/