昭和史論争
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昭和史論争(しょうわしろんそう)は、岩波書店から1955年に刊行された岩波新書の1冊、遠山茂樹・今井清一・藤原彰共著『昭和史』の内容をめぐっておこなわれた論争。
論争の発端は、亀井勝一郎が同書に対して、人間が描かれていない、動揺した国民層の姿が見当たらない、と批判したことであった。この亀井の批判に対して、歴史学研究者の井上清、江口朴郎らが反論した。
亀井の批判に、松田道雄、山室静、竹山道雄らが同調して論戦に加わった。
昭和史論争は、第二次世界大戦後の日本における歴史認識の問題をめぐっての、また、歴史教育や歴史教科書の問題をめぐる論争の出発点としての意味を持つとも言える。
[編集] 参考文献
- 大門正克編著『昭和史論争を問う-歴史を叙述することの可能性』、日本経済評論社、2006年6月。ISBN 4-8188-1873-9