有明フェリー
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有明フェリー(ありあけフェリー)は有明海自動車航送船組合が運行する旅客船兼自動車渡船。
熊本県玉名郡長洲町の長洲港と長崎県雲仙市の多比良港を結んでいる。この航路は、1993年4月以降、一般国道389号の海上区間を結ぶものとなっている。
6時~20時の間、両港を約40分で21往復(平日)する。一般乗客運賃は極めて安い(2006年4月以降、370円から430円に値上げ)。
また、付近の住民にとっては、福岡・本州方面の重要な足の一つである。
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[編集] 沿革
[編集] 有明海自動車航送船組合について
有明海自動車航送船組合は、長崎県と熊本県により構成される一部事務組合である。組合の条例により、事業に地方公営企業法の財務規定を適用している。
組合管理者は、両県の知事が2年交代で務めており、事務所もこれに合わせて長崎県と熊本県を移動している。
[編集] 備考
- 船上からスナメリを見られることがある。カモメも多く、船上から撒く餌に群がる。フェリー内の売店で『かもめパン』などのかもめの餌を販売している。ちなみに人間も食べることができる。
- 船内のテレビは、丸政水産が寄贈した物が多い。
- かつては、長崎~熊本間の特急バス「ありあけ」号がこの航路経由で運行されていた。
- 内海である有明海の北側を航行するフェリーということもあり、就航率90%以上を誇っている。このため、島原⇔熊本間のフェリーが欠航していても、有明フェリーは就航している、ということもままある。