有隣生命保険
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有隣生命保険株式会社(ゆうりんせいめいほけんかぶしきがいしゃ)は、1894年(明治27年)3月に、貴族院議員でもあった由利公正らによって創立された。1918年(大正7年)9月21日に、神国生命の契約移転を受けたが、1943年(昭和18年)7月には明治生命(現在の明治安田生命)と合併し、幕を閉じた。
[編集] 歴史・沿革
設立された当時は生命保険会社の勃興期であり、当社は、真宗信徒生命(後の東京生命)、真宗生命(後の大同生命の前身の一つ)などと並ぶ仏教系生保の一つであった。由利公正は、当時の京都府知事で日本生命の創立にも関わった中井弘の助力もあり、京都にて創立し、初代社長に就任。由利が福井藩の出身でもあったことから、東京、大阪、福井に店を構えた。
由利公正が病気で倒れたあと、経営陣の不正もあり、経営危機に陥り、何度となく経営権が異動。途中、後に放漫経営で破綻する日本積善銀行の高倉藤平傘下に入るも、1916年(大正5年)神国生命を経営する飯田延太郎に譲渡され、1918年(大正7年)9月21日に、神国生命と統合(形式上は神国生命の契約移転を当社が受けたが、実際は、神国生命による吸収)。
1943年(昭和18年)7月には明治生命(現在の明治安田生命)と合併し、幕を閉じた。