木下直之
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木下 直之(きのしたなおゆき;1954年 - )は、東京大学教授(正式には、大学院人文社会系研究科・文学部・文化資源学研究専攻)。専門は、博物館学、日本美術史、写真史関連。
静岡県浜松市出身。東京藝術大学大学院で芸術学を専攻(中退)。兵庫県立近代美術館でユニークな展示企画を行う学芸員として知られ、在職中、著書『美術という見世物――油絵茶屋の時代』によりサントリー文化財団のサントリー学芸賞(1993年度 芸術・文学部門)を受賞した。
その後、東京大学総合研究博物館に移り、大学構内に残る明治以来の教授たちの肖像画、銅像を集大成した『博士の肖像』展(1998年)を企画。同大助教授を経て現職(東京大学大学院文化資源学研究室教授)。
写真に関しても造詣が深い。
[編集] 主著
- 日本の写真家・全40巻・別巻1/飯沢耕太郎・長野重一との共編/岩波書店
- 講座日本美術史・全6巻/佐藤康宏・板倉聖哲・長岡龍作・玉蟲敏子との共編/東京大学出版会
- 美術という見世物――油絵茶屋の時代(平凡社)
- 博士の肖像(東京大学出版会、1998)
- ハリボテの町(朝日新聞社、1996)