東京都交通局700形電車
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東京都交通局700形電車(とうきょうとこうつうきょく700がたでんしゃ)は、1942年(昭和17年)に登場した東京都交通局の路面電車。
[編集] 概要
1942年(昭和17年)から20輌が製造された小型ボギー車。ただでさえ小型な車体だったが、車端が絞り込まれていたため、一際小柄な外観の車体だった。台車は新設計のD-13形が採用された。窓上に幕板のない張り上げ屋根で、後の6000形に通ずる外観をしていた。当初は20輌製造されたが、戦災により8輌が焼失。後に3輌が更正復旧され、全部で15輌となった。
特徴として、方向幕窓の両横に小窓が取り付けられていた点が上げられる。左側には「急行」「割引」「満員」などの運行状況の告知が表示され、右側には系統番号が表示されていた。しかし、使い勝手が悪かったのか、或いは見辛かったからか、次第に通常の表示板に取って代わられ、やがて埋め込まれてしまった。