東建ナスステンレス

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東建ナスステンレス株式会社（とうけんナスステンレス。英文表記:Token Nas Stainless Co.,Ltd.）は、東京都品川区に本社を置く、システムキッチン、システムバスなどの住宅・厨房設備機器会社である。現在は名古屋市中区に本社を置く不動産開発会社・東建コーポレーションを中心とした「東建グループ」の一員である。

[編集] 概要

日本冶金工業の子会社「株式会社ナスステンレス製作所」として1960年に創業。同社社名の「ナス」は、“Nippon-yakin Austenite Stainless steel”の頭文字を取った、日本冶金製ステンレス鋼の統一商標である。現会社は1975年に「ナスステンレス株式会社」として設立され、ナスステンレス製作所他の製造・販売会社を統合した。日本冶金の直系子会社としてステンレス流し台・浴槽ほか住宅・厨房設備機器の製造・販売などを行い、品質には定評があったが、近年まで経営不振に見舞われていた。

日本冶金は系列不採算事業の整理として2003年 3月28日にオリックス、メリルリンチ日本ファイナンス、みずほ証券から成る投資会社「ベーシック・キャピタル・マネジメント株式会社」にナスステンレスの全株およびナス向け債権を譲渡。追って2005年 4月、東建グループの住宅建材子会社「東建リーバ株式会社」がベーシック社の配下投資会社「有限会社イマジン・キャピタル・ワン」からこの全株式および債権を取得した。これにより同社は東建グループ入りし、あわせて社名を「東建ナスステンレス株式会社」と改め現在に至る。

東建グループは同社買収によるメリットとして、同社の蓄積技術による水回り建材機器の内製化および自社展開、グループにおける改築・改修事業の拡大および東建リーバの全国展開を目論んだ建材販社網の獲得を挙げており、同時に東建リーバの連結外販比率拡大を図る、上場の布石と位置付けている。