東急文化会館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東急文化会館(とうきゅうぶんかかいかん)
- 東急グループの文化施設によって構成されているビルに着けられた名称。渋谷のほかにも新宿にあるが一般的には2.の現在は閉鎖・解体された渋谷東急文化会館を指すことが多い。
- 渋谷駅前(東京都渋谷区)に東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)が運営していた文化施設。映画館や店舗が入っていたが、特に戦後、日本で初めてプラネタリウム「天文博物館五島プラネタリウム」が設置されたことで有名である。当時の国鉄渋谷駅東口は都電のターミナルであったために交通の混乱を避けるために開業と同時に歩道橋が作られた。
近年では1989年にBunkamuraが東急百貨店本店に併設される形で開設されたために東急グループを代表する施設ではなくなっていた。
目次 |
[編集] 歴史
- 1956年(昭和31年)12月1日 渋谷東急文化会館開館
- 1957年(昭和32年)4月 五島プラネタリウム営業開始
- 2000年(平成12年)7月 東急ゴールデンホール(結婚式場・宴会場)を閉鎖
- 2001年(平成13年)3月 五島プラネタリウムを閉鎖
- 2002年(平成14年)5月 老朽化と東急東横線(渋谷駅-代官山駅)の地下化工事に伴い、解体することを発表
- 2003年(平成15年)6月 完全閉鎖
[編集] 映画館
渋谷の東口から見える大きな4つの映画看板で知られていた。
- 渋谷パンテオン
- 定員1119人 名称の由来は円形劇場を意味する。プラネタリウムを持つこの建物ならではの館名。70mm映写機も有った超大型の映画館。その大きさの為に東京国際ファンタスティック映画祭など、数々のイベントの会場となった。終盤期には丸の内ルーブルチェーンの映画をおもに上映していた。
- 渋谷東急
- 定員824人 現在の渋谷東急に繋がる映画館。ファミリー向きの映画などが多く上映されていた。松竹東急系のチェーンマスター。
- 渋谷東急2
- 定員381人 開業時は東急名画座だった映画館。終盤期には丸の内ピカデリー1系の作品を中心に上映していた。
- 渋谷東急3
- 定員374人 開業時は東急ジャーナルとしてニュース映画を低価格で流していた。その後、低料金で映画を提供する映画館として東急レックスという館名で運営されてまた、映画館だけではなく大正テレビ寄席の会場として使用されていたこともあった。色々な系列の映画を上映していたが、最終期には丸の内シャンゼリゼ(現、丸の内TOEI2)等と少数館でチェーンを組みミニシアター向きの映画を中心に上映していた。
(館名・定員は全て閉館時のもの)
[編集] 文化理髪室
文化会館3階にあり、長嶋茂雄御用達の理容室としても知られていた。文化会館閉館後は大田区北千束に移転した。
[編集] 外部リンク
- 東京急行電鉄 渋谷東急文化会館内の渋谷東急1/2/3、渋谷パンテオンについて
- 渋谷東急文化会館
- 東急文化会館の閉鎖、解体を決定
カテゴリ: 日本の地理関連のスタブ項目 | 東急グループ | 渋谷区