松井計
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松井 計(まつい けい、1958年7月5日 - )は、愛媛県八幡浜市出身の小説家である。
亜細亜大学卒業後、英語教師、古書店経営などを経て作家活動にはいる。
1994年ごろ、若桜木虔が主催する作家集団、霧島那智に参加、旧筆名の松井永人では、戦争シミュレーション小説や時代小説を多く発表する。2001年の冬、住宅トラブルに妻の病気、予定していた単行本の出版中止などが一挙に重なったため経済的に困窮し、幼い娘と身重の妻を福祉施設に預け、自らはホームレス生活を余儀なくされる。その半年間の体験を綴った「ホームレス作家」(幻冬舎刊)を上梓して以降、本名の松井計で作品を発表するようになった。同書はベストセラーとなった。
その後も、「ホームレス失格」「家族挽回」と自らの経験に基づくセルフ・ドキュメンタリーを「私ドキュメント」と称して発表しつづけているが、これらの作品は、日本文学に伝統的な私小説の手法で書かれたものである。活動の幅は広く、週刊誌にルポルタージュを発表したり、NHK教育テレビの「真剣10代しゃべり場」などTV出演も多い。
[編集] 主要作品リスト
- ホームレス作家
- ホームレス失格
- 「生きる」ってなんだろう
- 家族挽回――離れて暮らす娘との春夏秋冬
- 東条英機暗殺!!(松井永人名義)