松濤
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松濤(しょうとう)とは、東京都渋谷区にある地名。当地域の人口は、2,559人(2006年10月31日現在、住民基本台帳による。渋谷区調べ)
[編集] 概要
渋谷区の南西部に位置する。北部は神山町に接する。東部は、渋谷区宇田川町に接する。南東部は、渋谷区道玄坂に接する。南部は、円山町・神泉町にそれぞれ接する。西部は、山手通りに接し、これを境に目黒区駒場に接する。
当地は、江戸時代は紀伊徳川家の下屋敷があったところであった。1876年にそれを賜った佐賀鍋島家が狭山茶を移植して「松濤園」という茶園を開いた。地名は、それに因んでいるその後交通網の発達などによって他の著名な銘柄の茶が東京に入ってくるにつれて経営が振るわなくなったため茶園は廃止となり、1904年に果樹園になった後住宅地になった。湧水地のある付近は公園として整備され現在の鍋島松濤公園となっている。
地域内は、大半が閑静な住宅街となっている。邸宅が多く、メディアなどからも、高級住宅地として取り上げられる事も多い。
また当地にはBunkamuraや戸栗美術館、松濤美術館、観世能楽堂といった芸術関係の施設が多い。
地域内に鉄道駅はないが、渋谷駅や京王井の頭線・神泉駅が利用可能な範囲にある。