極光 (戦闘機)
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極光(きょくこう)は太平洋戦争末期における日本海軍の双発夜間戦闘機である。仮称銀河二六型。ちなみに、本機の名称である極光とはオーロラのことである。
[編集] 概要
本機は、銀河(陸上爆撃機)の発動機を換装して夜間戦闘機に改造したものでB-29邀撃用にレーダーを標準装備した。1944年6月初号機が川西航空機において完成した。固定機銃の装備、過給機、エンジンナセル形状、引き込み式尾輪等が銀河と異なる。製作機数96機。従来、誉搭載型(中島飛行機製)の夜戦タイプを「白光」と称するといわれて来たが、文書の分析により、川西製の夜戦を初期に「白光」と呼び、これが表記上「月光≫と紛らわしいことから「極光」に改称されたという説が有力になっている。
[編集] 諸元
- 記号:P1Y2
- 機種用途:夜間戦闘機
- 設計:川西
- 形式:双発中翼
- 乗員: 3
- 全長: 15.00 m
- 全幅: 20.00 m
- 全高: 4.30 m
- 主翼面積: 55.0㎡
- 全備重量:10500 kg
- 動力: 火星25 空冷複星14気筒エンジン
- 出力: 1850HP
- プロペラ: 3翅 H.S定速
- 最大速度: 550 km/h
- 実用上昇限度: 10000 m
- 航続距離:3900 km
- 武装: 機関銃 20.00mm機銃×2 ・20.00mm旋回機銃×1
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