樫野埼灯台
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樫野埼灯台(かしのざきとうだい)は、和歌山県の串本町、紀伊大島の東端断崖に建つ灯台である。
「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計し、1870年に点灯した日本最初の石造灯台である。日本最初の回転式せん光灯台でもあり、その初期の建物が現存している。エルトゥールル号遭難地としても知られている。白亜の無人灯台で、灯台内部へは入れないが外部階段から灯台に登ることができる。吉野熊野国立公園エリアにあり、南紀の素晴らしい景観を一望できる。
灯台の周囲には、明治初期に灯台技師のイギリス人が植えた水仙が群れ、またトルコ記念館やトルコ軍艦遭難記念碑が徒歩圏内にある。
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[編集] 概要
- 航路標識番号- 2889 [F5998]
- 設計- リチャード・ヘンリー・ブラントン
- 位置- 北緯 33度28分17秒 東経 135度51分43秒
- 構造・塗色- 白色、塔形、石造
- レンズ- 第2等フレネル式
- 灯質- 群閃白光 毎20秒に2閃光
- 実効光度- 53万カンデラ
- 光達距離- 18.5海里(約34km)
- 明弧- 109度から33度まで
- 高さ<地上~灯火>- 14.6m
- 標高<平均海面~灯火>- 47m
- 初点灯- 1870年(明治3)6月10日
- 所在地- 和歌山県西牟婁郡串本町樫野
- 管轄- 海上保安庁第五管区海上保安本部
[編集] 交通
[編集] 周辺情報
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