樹里咲穂
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樹里 咲穂(じゅり さきほ)は日本の女優。元宝塚歌劇団の男役スター。身長は170cm。大阪府箕面市出身。
[編集] 略歴
- 小学校高学年の時、匠ひびきの母親に誘われて宝塚コドモアテネに通いはじめる。
- 1988年、宝塚音楽学校に入学。
- 1990年、宝塚歌劇団に76期生として入団し、『ベルサイユのばら』で初舞台。翌1991年、月組に配属される。
- 1994年には、選抜メンバーとしてロンドン公演に参加。下級生時代はどちらかというと、トップスター候補生というよりは、味のある芝居の出来る中堅スター候補として育てられる。
- 1995年『ミー・アンド・マイガール』の新人公演では、演技力をかわれ初の女役であるジャッキーに選ばれて好演。中日劇場公演ではジャッキーの本役に抜擢される。
- 1998年、『WEST SIDE STORY』で再び女役のアニタを演じ、タカラジェンヌの枠を超えた演技で高い評価を受ける。同年宙組ヘ移籍。
- 2000年6月、新専科制度の発足に伴い専科に移籍。星組『ベルサイユのばら』のアンドレ、花組『ミケランジェロ』のメンドリーニ、『エリザベート』のフランツ・ヨーゼフ、雪組『Romance de Paris』のラシッド、宙組『ファントム』のキャリエールなど、様々な人物を巧みに演じ、舞台を支えてきた。また、帝国劇場でのジャニーズ『SHOCK』や、ミュージカル『Cinderella(シンデレラ)』に外部出演するなど、幅広く活躍。
- 2005年9月23日、主演をつとめた花組日生劇場公演『Ernest in Love』千秋楽を最後に惜しまれつつ退団し、女優に転進。宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演では花組『マラケシュ・紅の墓標』がラストステージとなった。
[編集] スター像
ダンス・歌唱・演技ともにこなす実力派。美しい立ち姿、輝く笑顔の豊かな表現力にも人気があった。男役らしいシャープでダイナミックなダンス、客席の隅々にまで響き渡る芳醇な歌声、役に応じて様々に変化する豊かな演技力も魅力。劇団きってのエンターテイナーとして活躍した。
オフでは飾り気のない底抜けに明るい人柄で人望厚く、CSの宝塚歌劇専門チャンネルTAKARAZUKA SKY STAGEでは「JURIのそれってどうなの!?」の司会を担当。巧みなトークと構成で人気番組となった。退団後にも「JURIのおじゃまんぼうセンサー!」を担当した。現在はWOWOWの宝塚情報番組「宝塚プルミエール」のナレーターを務めている。
宝塚時代の同期には、女優の彩輝なお、純名りさ、星奈優里、風花舞、月影瞳、楓沙樹などがいる。