機関車トーマス (絵本)
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『機関車トーマス(汽車のえほん2)』(きかんしゃとーます(きしゃのえほん2))(原題Thomas The Tank Engines)は、低学年の児童向け絵本シリーズ「汽車のえほん」の第2巻である。
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[編集] 概要
イギリスのウィルバート・オードリー牧師が1946年2月に発表した汽車のえほんシリーズの第2巻。4話の短編作品を収録。挿絵はレジナルド・ペインが当初担当したが、重版時にレジナルド・ダルビーの挿絵に差し替えられた。ポプラ社から1973年11月に日本語訳が出版されていたが、2004年頃一旦絶版。2005年に改定新版がでた。
[編集] 成立の過程
成立の過程は、汽車のえほんの中で詳述。 この巻では他の巻のダルビーの絵とタッチが異なり(他の巻と比較すると黒っぽくラフなタッチで、後のケニーの絵に近い)、彼にしては珍しく機関車などの細部考証もしっかりしている。これはダルビーが前任者ペインの挿絵をそのまま丸写しして描き直したからである。そのため、この巻の挿絵は実質的にペインによるものである。
[編集] 収録作品
- なまいきなトーマス (Thomas and Gordon)
- あわてもののトーマス (Thomas' Train)
- トーマスと貨車 (Thomas and Trucks)
- トーマスときゅうえん列車 (Thomas and the Breakdown Train)
[編集] 登場キャラクター
テレビシリーズの機関車紹介と重複する解説は省略、本巻の内容で特筆すべきものを紹介。
- トーマス トーマスだけ最初から車体に1のレタリングがされているのは、実際のクリストファーの持っているおもちゃのトーマスがそうだったからである。しかしそのまま「おもちゃのトーマス」を挿絵には使えないと判断したレジナルド・ペインはロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道の「クラスE2」をモデルにトーマスを描いた。列車種別標識灯の搭載位置が、ヘンリーの代走の時はきちんとおでこに変更されている。おでこは普通旅客列車。エドワードの代走時はランボードの向かって左に一個、これは各駅停車の貨物列車。
- ジェームズ 初登場。赤に塗装変更される前の黒い塗装で登場し、この巻のみ目は円形に描かれている。木製のブレーキシューが燃えたと書いてあるが、イギリスでは、いつ頃まで木製のブレーキシューを使っていたのかは不明。
- ゴードン 列車種別標識灯の搭載位置がランボードの両側に一個ずつ、都合2個の時は急行列車。
- ヘンリー 本巻では、ずっと不調で活躍無し。
- エドワード