歯科補綴学
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歯科補綴学(しかほてつがく、prosthodontics)は歯科学の専門分野の一つである。略して、補綴学(ほてつがく)とも呼ばれる。
臨床歯科医学の一分野で、歯の大きな実質欠損(むし歯)および、1歯から全歯にわたる歯の欠損によって生じる機能障害、審美性を回復することを目的とし歯科医師が中心となり、診療と研究を行う。
歯科補綴学は、歯の欠損の状態により次のように大別される。
- 冠・橋義歯補綴学
- 歯の実質欠損、少数歯欠損を固定性に補綴する知識と技術。(クラウン・ブリッジ)による。
- 部分床義歯補綴学
- 部分的な歯の欠損を補綴する知識と技術。「部分入れ歯」(パーシャルデンチャー)による。
- 全部床義歯補綴学
- 全ての歯の欠損を補綴する知識と技術。「総入れ歯」(コンプリートデンチャー)による。
- インプラント補綴学
- 歯の欠損をインプラント(人工歯根)上に結合された義歯で補綴する知識と技術。
- 顎顔面補綴学
- 先天異常、腫瘍摘出、外傷等で口腔、顎顔面領域の欠損が生じた場合、上記の一般的な補綴学に基づき患者の機能、審美、対社会的回復を行う知識と技術。
[編集] 関連学会
- 日本補綴歯科学会
- 日本顎顔面補綴学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本歯科理工学会
- 日本磁気歯科学会
- 日本顎口腔機能学会
[編集] 関連項目
- 補綴科
- 歯科学/咬合学/解剖学/口腔解剖学/口腔生理学/歯科理工学(口腔生体材料学)/保存修復学/口腔外科学
- 医学/材料工学
- 咬合/咬合器
- 排列
- ギージーの軸学説
- モンソンの球面学説
- 矢状クリステンゼン現象/側方クリステンゼン現象
- ケネディーの分類(Kennedyの分類)/アイヒナーの分類(Eichnerの分類)
- 歯科/歯/口腔/歯肉
- 歯学部
- 歯科医師/歯科技工士/歯科衛生士
[編集] 外部リンク
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