段葛
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段葛(だんかずら)とは神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の参道、若宮大路のなかで、二の鳥居から鶴岡八幡宮までの車道より一段高い歩道をいう。終着点には三の鳥居があり、鶴岡八幡宮の境内へと到る。なお、若宮大路は神奈川県道21号横浜鎌倉線の一部である。
[編集] 概要
鎌倉時代は作道と呼ばれていた。源頼朝などの武将が鎌倉に住むにつれて山を削り、少ない平地を増やして屋敷地を造成した。そのために山の保水力が低下し、雨が降るたび若宮大路に土砂や水が流れ込み、道がぬかるんで歩き辛くなったために、道から一段高い道を建設したのが段葛である。また、鎌倉幕府が攻め込まれるのを防ぐために、二の鳥居から鶴岡八幡宮に向かうにつれて、道幅が徐々に狭くなるようになっており、遠近法によって、実際の距離より長く見えるようになっている。
なお、過去は一の鳥居からの参道であったが、横須賀線の建設により、一の鳥居から二の鳥居までは寸断されている。
桜の木が左右に多く植えられており、桜の季節になると桜の名所として多くの花見客が訪れる。
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