気孔
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気孔(きこう)は、生物が外部から空気を取り入れるための穴を指すか、または物体に含まれる微小な空洞を指す。2つの異なる概念が同じ用語を使用しているため、詳細はそれぞれの節に記す。
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[編集] 気孔 (生物)
気孔(きこう、Stoma)は、植物の葉において光合成、呼吸、蒸散の目的で外部から空気を取り入れるための穴である。2つの細胞(孔辺細胞)が唇型に向かい合った構造になっている。葉の裏側に多いが、スイレンの葉の裏側にはなく、水中に生える水草には全くみられない。
[編集] 気孔の挙動
[編集] 気孔 (材料工学)
気孔(きこう)は、ひとまとまりの物体に含まれる微小な空洞である。ポア(Pore)またはボイド(Void)と呼ばれることもある。外気と接続している開気孔(かいきこう、Open Pore)と物体内部に孤立している閉気孔(へいきこう、Closed Pore)とがある。気孔の含有率は気孔率(きこうりつ、Porosity)で定量的に表される。