水中花
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水中花(すいちゅうか)とは、
- 造花の一種。
- 水を吸うと花のように開く素材で出来た造花のこと。
- 造花やドライフラワーを水の中に封入したもののこと。水のレンズ効果で花が大きく開いているようにみせる。
- 生花を水に浮かべたもののこと。
- バイカモなどの水草の花のこと。水中(水面)で開くことから。
- 五木寛之の小説のタイトル
- 上記を原作・脚本として1979年に放映されたドラマのタイトル。この項で述べる。
- 中国茶(工芸茶)の一種。舞紅水中花など、茶葉に加工が施されており、湯を注ぐと花のように開くもののこと。ガラス製の急須にいれて茶葉を鑑賞しつつ飲む。
- とんぼ玉の加工方法のこと。花のパーツの上に透明なガラスをかけてあるもの。
水中花(すいちゅうか)は、TBSテレビ木曜座で1979年に13回放映されたドラマである。脚本は五木寛之
このドラマでは、梨絵役の松坂がバニーガールの衣装で登場し、番組のオープニングテーマソング「愛の水中花」を自らが歌唱。松坂自身もセクシー女優として、また歌手としても最もブレークした作品とも言われた。
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
森下梨絵(松坂慶子)は、堅実な速記者として知られ、母・和江(吉行和子)と妹・美絵(友里千賀子)との3人暮らしの生計を立てていたが、ある日美絵が画廊に飾られた父の自画像を壊してしまう。これにより500万円相当の弁償を強いられるが、これを聞いた梨絵も混乱し、雑誌の対談のテープと速記メモをなくしてしまう。
これを知った速記依頼者の今野達也(近藤正臣)は激怒するが、梨絵の記憶を頼りにしながらその対談を完成させ、これをきっかけに梨絵は今野に魅力を感じるが、これがきっかけになって今野は窮地に追い込まれる。また、その傍らで、梨絵は絵画の弁償をするために高級クラブに働きに出て「コーラスガール」として活躍する。